• 膨大な臨床鍼灸の研究実績
  • 91.9%の効果を実証
  • 早い・短い痛くない治療

コラム

2010年1月 1日 金曜日

新しい世界の変化と鍼灸医学 東洋医学研究所®所長 黒野保三

平成22年1月1日号


 謹んで新春のお慶びを申し上げます。皆々様のご健康を心よりお祈り申し上げます。



 
 昨年は新型インフルエンザに始まり新型インフルエンザに終わりました。また、米国のオバマ大統領の就任により、地球上で5千年間続いた「ならず者社会」の拡大と2千年間続いた「悪徳商人」の時代になんとか歯止めがかかり、世界が大きく変わろうとしております。
 日本でも自民党から民主党への政権交代により、戦後60年続いた米国日本州が日本国に変わろうとしております。
 その中で今年は医療問題も新しい枠組みの中で大きく変化する年となりましょう。
 近年、西洋医学はゲノムの解明に始まり、DNAの配列を高速で正確に読み取り、個人に合った薬を投与し、副作用のない治療に変わってきました。また、万能細胞を作製し、組織や器管を作り、拒否反応が起きない治療の実現化を促進させております。その他、脳科学の発展により人の心までとらえられるようになり、心の病も改善できるようになってきました。そして、防御機構免疫学等も急速に発展しその進歩はゆるぎのない方向に進んでおり、多くの患者さんに福音をあたえようとする時代が到来しました。
 しかし、医療の現場や医療行政は生命科学の発展とかならずしも比例しているとは思えません。特に医療の水際では医療崩壊とか、時には目をおおいたくなるような医師不足による患者のたらい回しや、診療報酬詐欺の病院ネットワーク出現等々の報道が後を絶たず、今後の医療行政に不安を感じる人が増えてきました。

 
 そこで、統合医療・全人的医療やセカンドオピニオンを希望する人が多くなり、東洋医学の代表である鍼灸治療を受ける人が増えてきました。
 最近、統合医療に大きな変化が出てきました。平成20年4月に東北大学加齢医学研究所仁田新一教授を代表とした「代替医療・統合医療の科学的な評価法の確立に向けた調査研究」という研究班が立ち上げられました。また、昨年11月25日、厚生労働省は東京女子医科大学大野智准教授を中心とした「がん代替医療の科学的検証研究」という研究班を立ち上げ、3年後に結論を出す目的で作業に入りました。
 このように国家機関の厚生労働省が代替医療に対する科学的検証を行なうことで、いかがわしい治療や看板に偽りのあるような治療機関が整理整頓されることが望まれます。そうすることにより、患者さんが安心して良い診療が受けられるようになるものと思っております。

 
 筆者は1973年「鍼と超音波の併用による鎮痛効果について」の研究を皮切りにこれまで多くの研究を行ってきました。また、東洋医学研究所®グループの先生方も、慢性肝機能障害、不定愁訴、高血圧症、疼痛疾患、糖尿病、産婦人科疾患、生体防御免疫疾患、情報評価、古典(鍼灸医学)の研究班を立ち上げ、それぞれ得意分野で研究し、学会発表を行っています。新しいところでは昨年12月福田裕康先生のコラムで紹介されたように、長期にわたって鍼治療を継続することの効果が基礎的に証明されました。
 東洋医学研究所®グループでは、多くの研究により検証された理論を共有して、より精度の高い鍼治療を行っています。したがって各先生から、多くの患者さんからの喜びの声の報告を受けております。
 どのようなことでも結構ですから御相談頂き、本年も鍼治療を受療されて、健康で楽しくお過ごしになられることを願っております。 


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