(公社)生体制御学会第266回定例講習会に参加してきました。

平成25年10月6日(日) (公社)生体制御学会第266回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました。

(公社)生体制御学会第266回定例講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)

9:30~10:20  基礎生理学
「ポリモーダル受容器の修飾反応から言えること」
(公社)生体制御学会経理部長
(公社)生体制御学会研究副部長
甲田 久士 先生
今日は「ポリモーダル受容器の修飾作用から言えること」と題してお話をしていただきました。
「組織が損傷されるとポリモーダル受容器が興奮し損傷された部位の情報を中枢に伝えるとともに自由神経末端から神経ペプチドを放出し周辺の細胞活動を修飾します。例えば線維芽細胞の増殖が外傷の治癒を高めるなどです。また鍼や灸をしたあと、その部位が発赤する現象は侵害受容器の興奮による神経性炎症であります。
また、動物実験からブラジキニン、プロスタグランジンが痛みに関係していることがわかっており、痛みの増強には、プロスタグランジンEP3、熱による痛みの増強にはプロスタグランジンEP2が深く関わっていることがわかりました。痛みに関わるブラジキニンのポリモーダル受容器の神経活動の反応パターンは、血圧が上昇する反応パターンと類似しており、自律神経にも関与しているなどの報告があります。
このようなポリモーダル受容器の修飾作用を調べることによって、鍼灸刺激の作用メカニズムの一つが解明され、さらに鎮痛薬の開発につながるのです。」ということを教えて頂きました。

10:30~12:00  痛みの基礎
「糖尿病最前線」
(公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
栄かとうクリニック院長  
加藤泰久 先生 

今日は糖尿病についてわかりやすくお話しをいただきました。
「糖尿病という言葉は明治時代にできた言葉で、昔は文字通り尿に糖がおりる病気、尿を調べて糖が出ているかで診断していました。現在では、血液を調べて血糖値、HbA1cを調べて診断しています。
糖尿病患者数は年々増加傾向にありますが、40年前と比べて総カロリー摂取量はほとんど変化がありません。糖尿病患者が増加したと考えられる原因は、脂肪摂取量の増加、自動車の普及などによる運動不足が大きな2つの要因です。
糖尿病は進行しないと症状がでてきません。では、なぜ治療が必要な病気なのでしょうか。それは、高血糖が続くと神経や血管がやられる、免疫力が落ちる、動脈硬化、脳卒中、癌などの進行が進み、老化が早く進みます。日本の3大死亡原因は、癌、心臓病、脳卒中であり、糖尿病が直接の死亡原因になることはほとんどありませんが、3大死因すべてに深く関わりのある病気になります。
糖尿病の治療としては、1に食事、2に運動、3に薬になり、食事指導が1番の重要な意味をもっています。
食事指導のポイントとしては、①ドカ食いと夜食をしない、②よく噛み、ゆっくり食べる、③1日3食食べる、④腹8分目で食べる、⑤デザートや果物は別腹ではないことを認識することが重要になります。
良い医師を探すコツとして、「病気ではなく、あなたをみてくれる」医師にかかるのが重要になります。」ということを教えて頂きました。

13:00~13:50  疼痛疾患の基礎・臨床、診断と治療
「頸肩腕痛に対するアプローチ法について」
(公社)生体制御学会監事
(公社)生体制御学会研究部疼痛疾患班班長
河瀬 美之 先生

今回は、頸部の疼痛をきたす疾患である頸椎症や、頚部脊髄症状、胸郭出口症候群についてわかりやすいスライドを用いて詳細な説明がありました。
また、頸椎症の予後や鑑別ポイントについての説明がありました。

 
14:00~14:50 

疼痛疾患に対する症例報告及び症例検討
脈診研究鍼和会相談役         
林 﨨一 先生
腰部脊柱管狭窄症の原因や症状についてと、坐骨神経痛を主訴とした症例について、東洋医学的な視点から臨床の経験も踏まえて報告がありました

このマークのついている先生は東洋医学研究所®グループに所属しています。