活動内容

2013年11月 6日 水曜日

(公社)生体制御学会第267回定例講習会に参加してきました。

平成25年11月3日(日)(公社)生体制御学会第267回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました。
 
(公社)生体制御学会第267回定例講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)

9:30~10:20
基礎生理学 「平滑筋について(2)」
名古屋市立大学大学院医学研究科細胞生理学研究員
(公社)生体制御学会教育部長
福田裕康 先生

今回は、昨年に引き続き、平滑筋の基礎と制御メカニズムについてお話しいただきました。「長期鍼治療による神経制御の持続的変化についてというタイトルで学術大会で発表した中で、鍼治療を続けると糖尿病の予防になることを報告しました。その内容は、コントロールラット、遺伝的に糖尿病になるように処置をした糖尿病ラット、糖尿病ラットに対して鍼治療を継続的した鍼治療ラットの3群を用いて比較したものです。コントロ-ルラットは血糖値が139mg/dlを示し、糖尿病ラットは404 mg/dlと約3倍の血糖値を示しました。
それに比べて鍼治療ラットは298 mg/dlと、糖尿病ラットと比べて100 mg/dl以上も血糖値を抑えることができました。この3群の神経制御の関与を胃平滑筋運動に対する神経反応から検討したところ、糖尿病ラットでは糖尿病の進行に伴って少なくとも2種類の神経性反応が変化したことが観察され、その内の一つは鍼治療ラットでは観察されずコントロールラットと同様な反応を示しました。このことは、鍼治療による糖尿病の予防もしくは治療の根拠の一因になることが考えられました。
このように研究を積み重ねることで、鍼治療の効果を科学的に検証していく必要があります。」ということを教えていただきました。


10:30~12:00痛みの基礎 
(公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
「理学療法は慢性痛の発生・維持に影響を与えられるか」
名古屋学院大学リハビリテーション学部教授  
肥田朋子 先生                      

「国民生活基礎調査では、腰痛、肩こり、手足の痛みは報告があるたびに上位5位以内を占めています。これら慢性痛の代表となる腰痛、肩こり、手足の痛みは身近な愁訴なのです。性別では若干女性が多く、年齢別では30・40歳代が多く、続いて50歳代となっています。意外と高齢者の方よりも中年層の方が愁訴は多いのです。職業別でみると、農業や林業の従事者よりも、事務職など1日机の前にいる方のほうが愁訴が多く、すなわち、働き盛りで1日中机から動かない、運動をあまりしない人に愁訴が多いことがわかっています。その中で、治療を受けている方は、病院に行っている方が19%、病院以外が20%であり、治療を受けていない方が半分以上にのぼります。
慢性痛の発生は大きく2つあり、1つは強い炎症が続いている時に慢性痛になる、2つめはギブスなどで長期間押さえつけることで神経が損傷して慢性痛になります。
ラットの足にアジュバントを注射すると、足が腫れて関節痛を伴います。そのラットに温浴をすることで腫れがおさまり、慢性痛を改善することができました。また、ストレッチをすることでも慢性痛を改善できることがわかっています。
次にラットの足をギブスで固定することにより、慢性痛のラットを作ります。そのラットにホットパックをすると慢性痛が改善されることがわかっており、強い炎症が続いたことが原因の慢性痛、ギブスなど長い期間動かさないことが原因の慢性痛、どちらにも理学療法は効果的であることがわかっており、日々慢性痛を訴える方に少しでもよい治療法を提供するために研究しています。」ということについて基礎的研究を踏まえて教えていただきました。


13:00~13:50 疼痛疾患の基礎・臨床、診断と治療
「頚肩腕痛に対する鍼治療の検討」
(公社)生体制御学会監事
(公社)生体制御学会研究部疼痛疾患班班長  
河瀬美之 先生

今回は、本会の名誉会長である黒野保三先生の論文『鍼と超音波の併用による局所療法の鎮痛効果』についての紹介と、『多施設によるVASと頸部神経根症治療成績判定基準の評価』についてわかりやすくスライドを用いて詳細な説明がありました。
また、腕の痺れを主訴とする3例の症例についてVASを用いた詳細な説明がありました
        

14:00~14:50疼痛疾患に対する症例報告及び症例検討
「学童期の片頭痛に対する鍼治療の1症例」
(公社)生体制御学会理事
(公社)生体制御学会教育部副部長
水野高広 先生

今回は、小児の頭痛とストレスとの関係についての説明と、学童期の片頭痛を主訴とした12歳の女児の症例検討が行われ、臨床の経験も踏まえて報告があり、活発な質疑応答がありました。


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投稿者 東洋医学研究所

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