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コラム

2014年11月 1日 土曜日

心拍のゆらぎは自律神経にあり 心拍変動と自律神経2 東洋医学研究所®グループ 二葉鍼灸院 院長 山田 篤 平成26年11月1日号 

はじめに
心臓自律神経の活動の捉え方に、心拍のゆらぎから解析する方法があります。
私たちは師匠の黒野保三先生の発案により、この解析方法を利用して、鍼刺激により心臓自律神経がどのように反応するのかを研究してきました。
前回の私のコラムでは、そもそもなぜ「万物はゆらいでいるのか」をお話ししました。人も一定の状態に維持するシステムがあるのですが、このシステムも万物同様ゆらぎにより成り立っています。
今回は、人のゆらぎのシステムに大いに関係している「ゆらぎと自律神経」を、心臓を例にしてお話します。

ゆらぎと自律神経
無意識に人の身体の各種機能をコントロールするのは自律神経系によるもので、自律神経系には交感神経と副交感神経があります。基本的に交感神経は機能亢進、副交感神経は機能抑制に働き、この2つの神経により各種機能が制御されています。
この交感神経と副交感神経、どちらかがONとOFFということではなく、常に両方が働いています。平常時には一定の状態を維持する(恒常性)ために働いていますが、働き方は常に一定ではなく、双方がそれぞれ微妙に亢進したり抑制したりして、わずかにゆらぎながら維持しています。

心臓と自律神経
安静時の心臓の拍動(心拍)は一律のように感じますが、一拍と一拍との間隔(心拍間隔)は毎回わずかに速くなったり遅くなったりしています。
心拍間隔は自律神経の影響を受けており、交感神経が亢進すると心拍間隔は短く(心拍数が速く)なり、副交感神経が亢進すると心拍間隔は長く(心拍数が遅く)なります。例えるなら、車のアクセルとブレーキの関係に似ています。速度が速ければブレーキを踏み、遅ければアクセルを踏む。心拍も同じで、速すぎないように、遅すぎないように、常に自律神経が働いており、わずかにゆらぎながら恒常性を維持しています(心拍のゆらぎ)。


おわりに
自律神経は、以前は人の意志が全く入らないものと考えられてきましたが、最近、鍼灸などの物理的な刺激や呼吸によってコントロールされることが分かってきました。
心拍のゆらぎを解析することは心臓自律神経の活動を評価することになります。
黒野先生は、鍼治療が何故効果があるのか?摩訶不思議なことが起きるのか?その機序の一つであろう自律神経の制御について以前から着目し、心拍のゆらぎの解析を用いて、鍼刺激における心臓自律神経の評価について報告されており、今後も研究が進んでいくものと思われます。
次回は、心拍のゆらぎをどのようにすると心臓自律神経の活動がわかるのか?についてのお話しをしたいと思います。



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