糖尿病通信

2015年7月 1日 水曜日

糖尿病通信4 血糖のコントロール目標

糖尿病の治療目標は「健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)の維持、健康な人と変わらない寿命の確保」です。そのためには血糖コントロール、特にHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー:過去1~2ヶ月間の平均血糖値を反映)が重要になります。

HbA1c7.0%未満が糖尿病合併症予防の目標になります。
日本糖尿病学会は2013年5月の熊本大会にて、新たに血糖コントロール目標をHbA1cで「6.0%未満、7.0%未満、8.0%未満」の3段階に集約した上で、糖尿病合併症予防のための目標を「HbA1c 7%未満」としました。

では、何故「HbA1c 7%未満」なのでしょうか?
HbA1c 7.0%は、多くの大規模臨床試験から細小血管合併症(糖尿病合併症)予防のボーダーラインであることが示されている値であり、国際的にも広く認知されている値です。
 
日本でも1987~1998年に熊本県で行われた日本人の2型糖尿病患者を対象とした「熊本スタディ」では、HbA1cが6.9%未満であれば細小血管合併症の出現する可能性が少ないことが報告されています。
 日本糖尿病学会でも、早期からの血糖コントロールが合併症予防に重要であることを強調した「熊本宣言2013」を発表し、「HbA1c 7%未満」を強調しています。
 
熊本宣言2013
日本糖尿病学会は、糖尿病の予防と治療の向上に取り組んでいます。
糖尿病は、放置すると、眼・腎臓・神経などに合併症を引き起こします。
また、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化症も進行させます。
糖尿病になった方が健康で幸福な寿命を全うするためには、早期から良好な血糖値を維持することが重要です。
血糖の平均値を反映するHbA1cを7%未満に保ちましょう。
あなたとあなたの大切な人のために Keep your A1c below 7%

        (文責:山田 篤)


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投稿者 東洋医学研究所