糖尿病通信

2016年3月 1日 火曜日

糖尿病通信12  睡眠と糖尿病

「春眠暁を覚えず」の季節がやってきました。
朝が来たことに気付かず、寝過ごしてしまう程にぐっすり眠れていれば、身体自体には問題ありません(仕事や学業には・・・頑張ってください!)が、睡眠不足になると様々なことに不都合が起きます。糖尿病とて例外ではありません。
そこで今回は、睡眠と糖尿病との関係についてのお話です。

○睡眠不足から起こる症状
睡眠不足になりますと、記憶力・集中力・思考力の低下、免疫力低下、肥満、高血圧、日常における異常な眠気や疲労、頭痛、吐き気、めまいなど、様々な症状が起こります。
また、平均的な睡眠時間の人に比べて睡眠不足の人が糖尿病になるリスクは2倍となる報告もあります。

○睡眠不足と糖尿病の関係
睡眠不足は睡眠時に高まる副交感神経ではなく、興奮させる交感神経が高まってしまうことにより、血糖を上昇させるホルモンが分泌されて血糖が高くなり、インスリンの効きを悪くするインスリン抵抗性も高まります。
シカゴ大学の研究では、睡眠時間が短いグループは平均的な睡眠時間のグループに比べ、深夜〜早朝の血中のインスリンの働きを妨げる遊離脂肪酸の値を15~30%上昇させ、その結果インスリン抵抗性も高まることがわかっています。
また、食欲を増進させるホルモンも分泌されるので食欲増加、日中の眠気や疲労による運動不足に陥りやすいのも見過ごせません。

○健康のために良質な睡眠を!!
糖尿病になりますと、上記のように血糖コントロールが不安定になる要因以外にも、多尿やこむら返りが原因で、途中で何度も起きて睡眠が妨げられるということもあります。肥満もあれば睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。
そこで糖尿病にならない、血糖コントロールを良好にするためには食事や運動と同様に良質な睡眠が大事になってきます。
規則正しい生活はもちろんのこと、寝る前に刺激物を控える、寝る数時間前の運動やスマートフォンを控えるなどして良質な睡眠を確保しましょう。

東洋医学研究所®・東洋医学研究所®グループでは、はり治療を行うと、その日の睡眠の質が良くなることを報告しています。また、睡眠に関しての症例も数多くあり、臨床においてよく経験します。

是非、規則正しい生活+はり治療で良質な睡眠を得ましょう。

文責:山田 篤


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投稿者 東洋医学研究所