糖尿病通信

2016年8月 1日 月曜日

糖尿病通信17 熱中症にはご注意を

○夏真っ盛り!
とても暑い夏が続いています。暑すぎて体調を崩しやすい時期ですが、この夏を楽しく過ごしたいものです。
ところで、糖尿病の方は熱中症になりやすいということをご存知でしょうか?
今回は熱中症と糖尿病についてのお話です。

○夏は熱中症になりやすい?
そもそも糖尿病の方はなぜ喉が渇きやすいのか?それは、血管中の糖分が多いと、血管中の糖分を薄めたいので血管外から水分を取り込みます。そして血管内の水分が増えたので今度は尿からたくさん水分が排出されてしまうため、結果として脱水症状(喉が渇く)がおきます。最近ではSGLT2阻害薬で糖を尿から一緒に出す薬もありますので注意しましょう。
また、糖尿病の合併症で神経障害がある場合、暑さを感じ難いことや、自律神経障害で汗をかき難い状態にあると、熱を発散できなくなり熱がこもり、体温調節がうまくいかない場合もあります。
只でさえ暑い夏です。普段よりも脱水症状や体温調節不良になりやすいのに、糖尿病があれば輪をかけて熱中症になりやすいのは明白です。
 
○熱中症対策は水分と塩分
糖尿病あるなしに関わらず、熱中症を引き起こさない対策としては、こまめに水分と塩分を補給することです。普段なら水やノンカフェインのお茶類、汗をかいたのならスポーツドリンクで水分と塩分をとります。
糖尿病の方で注意が必要なのは、口当たりが良いからといって糖質が多い飲み物をたくさん飲むと、知らないうちに高血糖になっていることがあり、場合によっては昏睡状態になり危険な状況に陥ることもあります。カロリーオフやカロリーゼロの飲み物を優先しましょう。
また、カフェイン入りのお茶類やコーヒーも避けた方が良いでしょう。カフェインは利尿作用がありますので、せっかく飲んだ水分が尿として排出されてしまいますので、熱中症対策にはおすすめできません。
水分を摂取するときには、この飲み物に含まれている成分はなんだろう?と確認するようにしましょう。


ここ数年、子供や高齢者は熱中症になりやすいことは知られてきましたが、糖尿病の方も熱中症になりやすいことはまだまだ知られていないと思います。
糖尿病の方は熱中症を引き起こしやすいことをご自身や周りの方に理解して頂き、この暑い夏を乗り切っていきましょう。
      
   (文責:山田 篤)


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投稿者 東洋医学研究所