活動内容

2016年10月 6日 木曜日

(公社)生体制御学会第282回定例講習会に参加してきました

平成28年10月2日(日)(公社)生体制御学会第282回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました。
(公社)生体制御学会第282回定例講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)


9:30~10:20 循環器疾患の基礎・臨床、診断と治療
「血管機能検査について3」
(公社)生体制御学会研究部循環器疾患班副班長 
加納 俊弘 先生

今回は「血管機能の検査について3」と題し、血管機能検査の特徴、役割についてスライドを用いて詳細に説明していただきました。また、検査を理解する上で血管の狭窄、伸展の影響について分かりやすく説明していただきました。そして改めて鍼治療前後の血圧測定の重要性と、高血圧と糖尿病を併発していた症例について、臨床経験をもとに話していただきました。


10:30~12:00 
睡眠の基礎と臨床 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
「睡眠の臨床2 加眠症」  
独立行政法人国立名古屋医療センター神経内科
岡田  久 先生

今日は睡眠について話していただきました。
「睡眠には段階があり、覚醒、ノンレム睡眠段階1~4、レム睡眠があります。覚醒時はβ波、閉眼時はα波、入眠時段階1はα波が減り、θ波が混入。段階2は自覚的に眠りに入った状態。段階3はδ波20~50%、段階4はδ波が50%以上、REMは低振幅脳波と時々の急速眼球運動の状態です。
睡眠段階は年齢を重ねるごとに深い眠りの時間が短くなり、浅い睡眠が多くなります。病気との判断は難しいところですが、高齢者が睡眠の質と量が悪くなるのはある程度は生理的なものであることを念頭に置く必要があります。
睡眠センター外来対象疾患で、日中過眠を主訴とする患者さんの病気は、睡眠時無呼吸症候群、ナルコレプシー(特発性過眠症)、レストレスレッグス症候群、レム睡眠行動障害、概日リズム睡眠障害などがあります。
睡眠時無呼吸症候群では、夜間突然死が2.61倍、高血圧1.34倍、脳梗塞3.3倍となります。睡眠と癌の関係は、東北大学が2万2千人を対象に前立腺癌発症率を研究し、長く寝る方が発症の確率が低くなることを報告しています。
ナルコレプシーは、日中の眠気や居眠りを基本症状とし、米国に比べて日本で多く600人に1人と言われています。性差はなく、10歳代前半に発症のピークが存在します。
1999年にナルコレプシーとオレキシン欠損の関連が示唆されました。オレキシンは1998年に発見された神経ペプチドで、摂食行動、自律神経系、内分泌、報酬系など機能が多岐にわたります。」と話していただきました。


13:00~13:50  
神経科学の基礎6  (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
「脳神経の解剖と整理」
愛知医科大学医学部生理学講座教授
岩瀬  敏 先生

今日は脳神経の基礎について話していただきました。
「神経には中枢神経と、末梢神経があります。末梢神経は脳と脊髄からでる神経をいいます。脊骨はS字になっているのが重要で、ストレートネックなどは肩こりの原因になります。
脳神経は12あり、第Ⅰ脳神経は嗅神経で、嗅覚を司ります。人の安全に重要で、味覚と比べると範囲が広く、犬などはするどい嗅覚で色々なものを察知します。
第Ⅱ脳神経は視神経で、人の情報の90%を占める大切な神経です。第Ⅲ脳神経は動眼神経で、眼球運動を司ります。第Ⅳ脳神経は滑車神経で、眼球運動の中の上斜筋を司ります。第Ⅴ脳神経は三叉神経で、三叉神経は3本あり、Ⅴ1は眼神経、Ⅴ2は上顎神経、Ⅴ3は下顎神経になります。第Ⅵ脳神経は外転神経で、眼球運動の外直筋を司ります。第Ⅶ脳神経は顔面神経で、表情筋を支配しています。味覚も一部司ります。第Ⅷ脳神経は内耳神経で、聴覚を司る蝸牛神経と、平衡感覚を司る前庭神経があります。第Ⅸ脳神経は舌咽神経で、物を飲み込む神経です。舌咽神経は嚥下反射を支配、上咽頭の感覚を中枢に伝える、頸動脈からの血圧情報を中枢に伝える、舌の後ろ3分の1の味覚を司ります。第Ⅹ脳神経は迷走神経で、のどの知覚、運動、頚胸腹部の臓器を支配しています。第Ⅺ脳神経は副神経で、僧帽筋や胸鎖乳突筋の筋肉の運動を支配しています。第Ⅻ脳神経は舌下神経で、舌の運動を支配しています。舌下神経の神経麻痺は麻痺側に舌が寄るのが特徴です。」と12脳神経について詳しく話していただきました。




14:00~14:50 婦人科疾患に対する症例報告及び症例検討
「月経困難症に対する鍼灸治療について」
三陰三陽塾鍼和会 相談役
林 﨨一 先生

今回は「月経困難症に対する鍼灸治療について」と題して、一般的な婦人科疾患の捉え方と、月経不順を主訴とした症例について、東洋医学的な視点から臨床の経験も踏まえて話していただきました。


15:00~16:00 鍼灸学校学生向け企画 婦人科疾患の基礎と臨床
「各論2 子宮・卵巣と鍼灸治療」
明生鍼灸院副院長
(公社)生体制御学会会員  
木津 正義 先生

今日は子宮と卵巣の環境について話していただきました。
「精子は日々作られる製造工場ですが、卵子は貯蔵庫になります。鍼灸の臨床では、鍼灸治療で卵子は若返りますか。と聞かれることがあるのでこのことは重要で、若返ることはありません。しかし、骨盤内環境を整えることで妊娠という良い結果を得られる可能性は高まることは言えます。
子宮は妊娠前2mmlから出産直前には5000mmlの容量に大きくなり、人体で一番大きさの変わる臓器です。卵巣は高齢になるほど機能が落ちて、タイムリミットがありますが、子宮は60歳でも機能し、60歳でも代理出産ができます。実際に代理出産の11人中10人は実母が行っていたという諏訪マタニティクリニックの実例があります。
反復流産と正常に出産できた人では、子宮内膜の機能が違い、異常のある受精卵を子宮内膜においた時、正常に出産できた人は取り込まないのに対して、反復流産の人は取り込む動きをします。」ということを、動画を用いて丁寧に話していただきました。


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投稿者 東洋医学研究所

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