活動内容

2017年10月 5日 木曜日

(公社)生体制御学会第287回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました

平成29年10月1日(日)(公社)生体制御学会第287回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました。
(公社)生体制御学会第287回定例講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)

9:30~11:00 睡眠の基礎と臨床 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
名古屋市立大学睡眠医療センター・臨床検査技師長 
安東カヨコ・バールドワジ先生

今回は子どもの睡眠についてご講義頂きました。
「私は臨床検査技師で睡眠医療センターで睡眠について主に検査をしています。2016年の睡眠医療センターで診断した467件中62%が睡眠時無呼吸症候群であり、27%と約4分の1の患者が子どもの睡眠障害でした。
子どもの睡眠は生後3ヶ月は14時間睡眠で、年を重ねるにつれて段々と睡眠時間が短くてすむようになります。個人差はありますが、大人になると7~8時間、高齢者になると6時間前後になります。
子どもの睡眠は深い睡眠が多く、睡眠時間が長いという特徴があります。米国の実験で、子どもの睡眠時間が短かったり、就寝時間が遅いと成績が悪くなるという報告があります。数々の報告をみて、感じることは『早寝、早起き、朝ご飯』が大切ということです。
夜はメラトニンという物質がでて良い睡眠をとることができますが、最近では、スマホやパソコン、テレビなど目から強い光を見る機会が多く、強い光を見るとメラトニンの分泌が抑えられ、眠りが浅く、眠れなくなる状態になります。
また、セロトニンという物質は体と心を安定させる幸せホルモンです。トリプトファンという物質は食事でとることができ、セロトニンやメラトニンを分泌します。その点からもご飯を抜くという行為は良くなく、『早寝、早起き、朝ご飯』がいいということがわかります。」とお話しして頂きました。



11:10~12:00 
循環生理学  (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
愛知医科大学医学部生理学講座教授
岩瀬  敏 先生

今回は血圧についてご講義頂きました。
「心臓の仕事は全身に血液を送り出すことであり、血圧を決める要因には3つあります。1つ目は前負荷といい、血流が増えると血圧が上がるもので循環血漿量が主な要因になります。この血流が増えると血圧が上がる現象を反対に利用した薬が利尿剤で、利尿剤を飲むと血圧が下がります。2つ目は心収縮力で心拍数が主な要因となり、心拍数が多いほど血圧が高くなりやすくなります。心収縮力にはβ1神経が関与しており、この機序を利用してβ1遮断薬を投与することで血圧が下がります。3つ目は後負荷で末梢血管抵抗が関係します。α1神経が関与しており、降圧剤であるα遮断薬はこの作用をブロックすることで血圧を下げる効果があります。降圧剤は利尿剤、β1遮断薬、α遮断薬の他に、心収縮力と後負荷を減らすカルシウム拮抗剤、前負荷と後負荷を減らすアンジオテンシン2受容体拮抗薬などがあります。
心不全とは急激な血行動態の破綻であり、肺鬱血(左心不全)や全身の浮腫(右心不全)、もしくは低心拍出による症状・徴候をきたす症候群です。
心不全の中でも左心不全はぜぇぜぇ呼吸したり、心臓喘息になったり、肺に水が溜まったり肺に症状がでます。右心不全では全身に症状がでて、胸水、腹水など体に水が溜まるのが特徴です。」とお話しして頂きました。


13:00~13:50  
生活習慣病の基礎・臨床、診断と治療 
「糖尿病について3」
(公社)生体制御学会研究部生活習慣病斑班長
(公社)生体制御学会理事
山田 篤 先生

今回は「糖尿病について3」と題して御講義頂きました。
前回までの復習で、糖尿病の血糖コントロールの目標や糖尿病の診断基準についてお話された後、糖尿病は自覚症状がないため検査が重要であることや、日本糖尿病学会の提唱する治療の目標について、そして糖質の吸収や分解、吸収のスピードなどについてお話がありました。また、糖尿病を治療するためには、高い血糖値を下げる事、良好な血糖コントロールを維持する事が重要であるなど、スライドを用いて詳細にお話しして頂きました。

 
14:00~14:50 婦人科疾患に対する症例報告及び症例検討
「更年期障害の鍼灸治療」
三陰三陽塾鍼和会相談役  
林 﨨一 先生

今回は「更年期障害の鍼灸治療」と題して、一般的な更年期障害の捉え方と、更年期障害であるホットフラッシュや発汗、頭痛や手掌部の火照りを主訴とした症例について、東洋医学的な視点から臨床の経験も踏まえてお話して頂きました。



15:00~16:00 鍼灸学校学生向け企画 婦人科疾患の基礎と臨床
「各論2 子宮・卵巣と鍼灸治療」
明生鍼灸院副院長
(公社)生体制御学会会員  
木津 正義 先生

今回は不妊と自律神経についてご講義頂きました
「不妊で大切なことにストレスをためないことがあります。スポーツなど興奮状態の時に活動する交感神経は心臓や筋肉の活動は高めますが、胃腸や子宮、卵巣などは活動が低くなります。ストレスも交感神経を高める一つの要因であり、ストレスが高い状態が続くと,卵巣の働きを抑制するというラットの実験報告もあります。
この自律神経を鍼灸治療で調節しながら、日常生活において深呼吸をすることを指導しています。日常生活の指導で重要なことは、気持ち良い、楽しい、嬉しい、美味しいなどの気持ちを大切にしてストレス発散をすることです。
明生鍼灸院の鍼灸治療とは、基本的なことではありますが、虚実を判断し、鍼灸を用いて、補瀉を行うことになります。経穴の虚実の考え方として、皮膚が少し凹んでいるのが虚、少し押して硬結などがあるのが実になります。
2015年3月から2016年7月に胚盤胞を移植した950症例のうち、40歳以上の妊娠率は鍼灸治療群で25.8%、鍼灸治療をしていない群で13.8%となりました。また、週2回以上の鍼灸治療群の方が妊娠率が良くなりました。」とお話しして頂きました。


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投稿者 東洋医学研究所

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