活動内容

2018年3月 7日 水曜日

(公社)生体制御学会第289回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました

平成30年3月4日(日)(公社)生体制御学会第289回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました。
(公社)生体制御学会第289回定例講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)

9:30~10:20 睡眠の基礎と臨床 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
名古屋市立大学睡眠医療センター・センター長
中山 明峰 先生
名古屋市立大学睡眠医療センター・臨床検査技師長 
安東 カヨコバールドワジ先生

今回はまず、安東先生にこれまでの講義の受講者からの質問にお答え頂きました。
「夜勤明けの注意点を教えてくださいという質問にお答えすると、①昼間の帰宅時に太陽光をなるべく避ける、②帰宅時は睡眠環境を整える。例えば遮光カーテン、アイマスクや耳栓などを使います、③その日の夕方には起きて、いつもと同じ時間に寝る。そして、睡眠サイクルを戻す、④過度の睡眠不足は飲酒した時と同じくらいの注意欠損があるので、なるべく運転をしないなどに気をつけることが大切です。
睡眠負債という言葉を最近よく聞きますが、睡眠負債の程度がわかる方法について教えてくださいという質問がありました。睡眠日誌を書いてもらい、もしも、睡眠負債があると休日の睡眠時間が長くなります。
子どもと大人の寝相の悪さの違いについて教えてくださいという質問について、子どもは夜中に成長ホルモンが出るため、寝相が悪くなるものです。大人は室内環境(湿度、温度、枕、寝具やパジャマなど)が要因になります。
寝るためのリラックス方法について教えてくださいという質問について、方法として、アロマ、ゆったりした音楽を聴く、部屋の温度、ホットミルクを飲むなどがあります。」
 
また、中山先生からは「1960年代の睡眠薬はバルビタールと言って、睡眠を促す薬ではなく、麻酔薬で筋力を落として意識をなくさせるという薬でした。これでは、筋力低下をおこしすぎると、死んでしまうということで、1970年代にベンゾジアゼピンという薬ができました。WHOでは、この今でも使われているベンゾジアゼピンはマリファナよりも2倍以上、有害性と依存性が高いことを公表しています。2000年代になり、非ベンゾジアゼピンの薬ができて、だいぶ副作用も抑えられることができました。また、3年前の2015年頃に効果は緩やかではありますが、やっと睡眠薬と呼べるような薬ができました。」と御講義頂きました。

安東 カヨコバールドワジ先生



中山 明峰 先生

10:30~12:00 
循環生理学  (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
愛知医科大学医学部生理学講座教授
岩瀬  敏 先生

今回は、脳の機能について御講義頂きました。
「大脳皮質活動のモニタリングには、脳波(EEG)、誘発電位(EP、ERP)、脳磁図(MEG)、PET、fMRIがあります。
脳波は頭皮に電極を取り付けて、増幅器で増幅して記録する波で、大脳皮質の総体的な活動が記録されます。1924年にドイツの精神医学者Hans Bergerによって人間の脳波がはじめて観察されています。
脳波の周波数と種類はδ波0.5~3HZ、θ波4~7HZ、α波8~13HZ、β波14~30HZになります。特徴的な異常脳波は平坦な脳波(死)、てんかんでは棘波、鋭波、棘徐波複合、鋭徐波複合の脳波がでます。覚醒に関与する評価法として、JCS(ジャパンコマスケール)があります。Ⅲ群は刺激しても覚醒しない、Ⅱ群は刺激すると覚醒する、Ⅰ群は覚醒しているとなっており、救急の場合に患者さんの容体を簡潔に伝えるときなどよく使われます。
脳の視床下部と食欲の関係として、満腹中枢は破壊するとどんどん太り、摂食中枢は破壊するとどんどん痩せていくということが知られています。ホルモンではグレリン、レプチン、インスリンが関与します。睡眠時間が短いと太ることがわかっており、レプチンはやせるホルモン、グレリンは太らせるホルモンということがわかってきています。」とお話しして頂きました。


13:00~13:50  
生活習慣病の基礎・臨床、診断と治療 
「糖尿病について5」
(公社)生体制御学会研究部生活習慣病斑班長
(公社)生体制御学会理事
山田 篤 先生

今回は「糖尿病について5」と題して御講義頂きました。
前回までの復習で、「糖とは何か」を理解するために糖の分類・種類についてお話された後、不溶性と水溶性がある食物繊維についての説明と、血糖測定を行う時の『血糖トレンド』という考え方について、そして持続的に血糖を測定し、血糖の変動を捉えることが重要であるということについて、スライドを用いて詳細にお話しして頂きました

 
 

14:00~14:50 婦人科疾患に対する症例報告及び症例検討
「血虚のうつ」
愛知漢方鍼医会代表
高橋 清吾 先生

今回は「血虚のうつ」と題して、血虚の考え方や養生についてと、軽めの散歩や息を長く吐く事、睡眠の重要性など、主に自律神経の調整が必要であるということを、東洋医学的な視点から臨床の経験を踏まえてお話して頂きました


15:00~16:00 鍼灸学校学生向け企画 婦人科疾患の基礎と臨床
「各論4 婦人科の鍼灸と臨床研究」
明生鍼灸院副院長
(公社)生体制御学会会員  
木津 正義 先生

今日は臨床研究と不妊について御講義頂きました。
「研究を知るということは大切なことで、治療に来院する患者さんにしっかりとした確かな情報を教えてあげることができます。
鍼をした、治った、良かった、では、昔の雨が降らないから祈祷した、雨が降った、良かったと同じになってしまいます。祈祷しても雨が降らないのはわかりますよね、本当に鍼の効果かどうかをしっかりと確かめるために研究をして、世の中に論文という形で出していくことが必要になります。
コクランという団体があり、この団体は薬や治療の効果が営利目的に利用されることなく、正しく評価しようという団体になります。このコクランが出している不妊と鍼治療の効果について、鍼治療は何もしなかった群よりも不妊に効いたという報告をしています。」とお話しして頂きました。



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投稿者 東洋医学研究所

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