糖尿病通信

2018年3月 1日 木曜日

糖尿病通信34 高くなった血糖値は鍼治療で抑えられるか?

○前回までのあらすじ       
持続血糖測定器で私自身興味あることを色々試しまして、血糖値の上昇が野菜や運動では?糖類オフでは?カロリーゼロでは?炭水化物vs脂質では?というお話をしました。
今回はその5、高くした血糖の状態時に鍼刺激を施すとどうなるのか?鍼刺激の急性効果です。

○75gブドウ糖負荷試験
糖尿病の診断をするための検査に75gブドウ糖負荷試験があります。
検査前日の夜9時からお茶や水以外の断食を行い、検査当日の9時から試験が始まります。最初に75gブドウ糖入りの炭酸水を飲み、その後30分、1時間、2時間に血糖値を測定し、血糖値の上昇や下降の状態により糖尿病かどうかを確認します。
今回はこの75gブドウ糖負荷試験を利用しました。コントロールとして75gブドウ糖負荷試験を行い、その1週間後にもう一度75gブドウ糖負荷試験を行いました。この時は、負荷後30分で血糖値を確認した後に、普段臨床で使用している黒野式全身調整基本穴(腹部、頸肩背部、腰部の経穴)に鍼治療を行いました。また、ブドウ糖負荷試験の両日とも前日の夜の食事や睡眠時間はなるべく同じようにして過ごしました。
  
○鍼刺激の急性効果
今回の結果はグラフの通りです。


コントロールは30分後も血糖値は上昇していますが、鍼治療を施すと30分以降の上昇が抑えられていることから、高くなった血糖値を抑えられるいう鍼治療の急性効果を確認できました。
日々の臨床や過去の症例集積、只今実施中の糖尿病キャンペーンの報告においても良好な血糖コントロールを得られることを経験しており、鍼治療の急性効果が理由の一つと考えられます。
ただ、今回は私個人の結果ですので、他の方に効果はあるかどうかは例数を増やして検討する必要があります。また、鍼治療を定期的に施すことで血糖コントロールが良好になるかどうかは、糖尿病キャンペーンをまとめることで確認していきたいと思います。
 
      
(文責 山田篤)


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投稿者 東洋医学研究所

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