「黒野保三先生を偲ぶ会」盛大に開催 東洋医学研究所® 所長 橋本 髙史

令和3年9月27日に92歳で亡くなられた前所長の黒野保三先生の偲ぶ会が以下の日程で開催されました。

日時:令和4年8月28日(日)午前11時~午後3時
追悼講演:午前11時~午前11時40分
黒野保三先生を偲ぶ会:午後1時~午後3時
会場:名鉄グランドホテル11階「柏の間」

ご講演の前に大村秀章愛知県知事より「故黒野先生は、生涯を通じて鍼灸医学研究の発展にご尽力されました。生体制御学会の皆様におかれましては、先生の志を継いでいただき、保健医療の向上に貢献くださいますようご期待申し上げます」とのご挨拶を頂きました。黒野先生は、2017年に大村知事より愛知県知事表彰(生体制御学功労者表彰)を授与されております。


大村秀章 愛知県知事
 

黒野保三先生追悼講演では、古くから親交のあった明治国際医療大学学長の矢野忠先生から「黒野保三先生と鍼灸医学」と題してご講演頂きました。東洋医学と鍼灸医学について、黒野保三先生の理想・展望、社団法人全日本鍼灸学会設立についての経緯等、黒野保三先生との思い出についてお話頂きました。

 

矢野 忠 先生
 

その後、「黒野保三先生を偲ぶ会」が開催されました。(公社)生体制御学会での活動を通じてのご縁でありました、河村たかし名古屋市長にご挨拶を頂きました。「新型コロナウイルスに対しては西洋医学や薬だけではなく、体を温める事や鍼治療も効果があるのではないか?とお話しくださり、黒野先生が進めていた生体制御学を深めて頂けたら喜ばしいし、名古屋市としても応援したい」とのお言葉を頂きました。
また、古くから親交のあった元トヨタ自動車代表取締役社長の豊田章一郎ご夫妻、トヨタ自動車代表取締役社長の豊田章男様からお悔やみを頂きました。


河村たかし名古屋市長
 

その後、奥様やご家族の指名献花の後、出席者全員の献花が行われ、献杯へと移りました。
12名の来賓の先生方のご挨拶を頂きました。どの先生方も黒野先生との思い出話を聞かせてくださり、黒野先生のお人柄が偲ばれるものでした。
多くの先生方が集まられた中で、黒野先生は常々「学会・業団・学校の三本柱が大事だ」とお話しくださいました。愛知県で言うならば(公社)生体制御学会・(一社)愛知県鍼灸マッサージ師会・中和医療専門学校や学校法人専門学校名古屋鍼灸学校、名古屋医健スポーツ専門学校などの鍼灸学校にあたります。また、黒野先生は「臨床・研究・教育が大事である」とおっしゃられており、鍼治療の現場と基礎研究に基づいた鍼灸医学の基礎研究・臨床試験によって鍼灸施術を行ない多くの研究を積み重ねられ、明日の鍼灸界を担うに足る弟子の養成によって、多くの開業鍼灸師を輩出されました。このことは(公社)生体制御学会会長であり、今回の「黒野保三先生を偲ぶ会」発起人代表でもある皆川宗徳先生をはじめとした多くの弟子を育てられてことによって研究が積み重ねられたこと、発起人の多くが弟子による開催であること、今後の鍼灸界発展のために学会・業団・学校が一致団結することの重要性につながるものと考えます。今回の偲ぶ会にも各鍼灸学校の先生方や行団の先生方も出席されておられました。これまでの黒野先生の親交の深さを今更ながら感じました。


会場風景

最後に黒野先生の奥様からご挨拶がありました。「主人は常々『私は皆に良くしてもらい幸せ者だ』と話しており、主人は今も会場のどこかにいて「やはり私は幸せ者だ」と思っていることでしょう」最後に「主人に関わりのあった全ての方に感謝します」との心温まるご挨拶を頂きました。

 
私も発起人の一人として準備のお手伝いをさせて頂きました。発起人の先生方と一緒に仕事をしていく中で、一つの目標に対して同じ方向に向かっていく、一致団結できることの重要性を黒野先生から改めて教わった気がします。今回の偲ぶ会を通して非常に実りのある経験ができました。
黒野先生には感謝してもしきれません。これからも黒野先生の教えを胸に秘めて頑張ってまいります。


黒野保三先生のご家族と黒野保三先生を偲ぶ会発起人一同