活動内容

2019年3月 7日 木曜日

お知らせ (公社)生体制御学会第294回定例講習会に参加してきました

平成31年3月3日(日)(公社)生体制御学会第294回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました。
(公社)生体制御学会第294回定例講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)

9:30~10:20
糖尿病の基礎と臨床  (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
社会医療法人八千代病院 内分泌代謝内科部長
藤井 徹 先生 

今日は人口知能と医療について御講義頂きました。
「日本にも人工知能学会があり、私たちの生活にも人工知能がなくてはならない時代となってきました。
 糖尿病の治療目標は、健康の人と変わらない日常生活の質の維持、健康な人と変わらない寿命の確保にあります。そのために血糖、体重、血圧、脂質の良好なコントロールが大切となります。
 私の血糖管理の指導のやり方は、3段階あります。第1段階は、自己対峙させるために、患者さんとメールのやりとりをします。内容は、血糖値とその増減、上がった時はなぜ上がったのか、下がった時はなぜ下がったのかを考えてメールを送ってもらい、回答します。この時、重要なのは、できたことはきちんと褒めることです。メールのやりとりが慣れてきて、ある程度血糖値が管理できるようになると、第2段階に入ります。第2段階は、メールのやりとりで、血糖値が上がった時に言い訳をしてもらいます。これらを繰り返すことで、なにをしたら血糖値が上がるか、きちんと考える習慣がつきます。最後に第3段階に入り、言い訳メールは続けてもらい、私の指示はなくすようにします。このやり方は有効ではありますが、診ている1800人、そのうち、インスリン治療の方が800人いる中で、すべての人とはできません。その時に私はこういうやりとりを人工知能で私の代わりができないかと考えたのです。
 人工知能の歴史は、最初はとにかく早く情報を処理できることが目標でした。次に情報処理をどうするかが問題となり、最近では、ディープラーニングの時代になり、膨大なデータから機械が人間でも考えないような潜在的な特徴をとらえることができるようになってきています。2016年に人工知能の囲碁プログラムAlphaGoが世界トップクラスの棋士に勝ったことが有名であり、医療の世界でもIBMがWatsonという癌治療の最善方法を出せるプログラムを作りました。
 今後の医療のAI導入の目標として、内閣官房健康・医療戦略室は、2020年までに収集可能なレセプトデータと検査結果の収集、2025年までに手術成績、母子健康手帳、死亡診断書などを少なくとも数千万規模でデジタルデータ収集する。2050年までにAIを医療に導入することを目標に掲げています。」と御講義頂きました。



10:30~12:00
基礎生理学 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 
愛知医科大学医学部生理学講座教授
岩瀬 敏 先生

今日は視床下部と自律神経について御講義頂きました。
「脳の間脳は視床、視床上部、視床下部、視床後部、脳下垂体に区別され、自律神経の働きを調節、意識、神経活動の中枢をなしています。視床下部は視索前野、外側帯、内側帯、脳室周囲帯からなります。
オレキシンの働きは覚醒作用をもたらすと考えられています。ナルコレプシーという、突如寝てしまう病気は、オレキシン欠損であることがわかっています。
 睡眠と覚醒は、シーソーのような関係で、睡眠はGABAなどが、覚醒はセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン、ヒスタミン、アセチルコリンなどが働きます。この睡眠と覚醒のスイッチに関係する物質がオレキシンです。
 側坐核が強いと楽観的、扁桃体が強いと悲観的と脳科学者が言っています。報酬系は、前頭前野で意識的な喜びの体験の関与、腹側被蓋野でドーパミン産生、側坐核からドーパミンが放出され、報酬系による幸福感が得られます。
 睡眠と食欲の関係は、睡眠時間が多いと満腹ホルモンであるレプチンが多くなり、食欲ホルモンであるグレリンが少なくなります。逆に睡眠時間が短いと満腹ホルモンであるレプチンが少なくなり、食欲ホルモンであるグレリンが多くなります。睡眠時間が短いと太りやすいことは他の研究でもわかってきています。」と御講義頂きました。


13:00~13:50  
生活習慣病の基礎・臨床、診断と治療 
(公社)生体制御学会研究部生活習慣病斑班長
(公社)生体制御学会理事
山田 篤 先生
今回は「糖尿病について9」と題して御講義頂きました。
前回までの復習で、糖尿病の仕組みから始まり、治療目標、糖とは何か、食事療法、運動療法、薬物療法についてお話して頂きました。日常の診療に関して必要な知識を教えて頂きました。
今回は鍼灸治療と糖尿病の文献について基礎研究や臨床研究、症例検討の文献について詳しく教えて頂きました。
また、鍼治療でサポートすることにより他の療法の強度が軽減でき、血糖コントロールや症状が改善されることにより日常生活の質が向上し、食事療法や運動療法をより前向きに行えるようになるなど、効果的に改善できるということを、スライドを用いて詳細に御講義頂きました。




14:00~14:50 生活習慣病に対する症例報告及び症例検討
「肝実とストレス」
愛知漢方鍼医会代表
高橋 清吾 先生

今回は「肝実とストレス」と題して、毛細血管について詳しく説明があった後、脈診についてと肝臓を傷めた際に出現する疾患について、東洋医学的な視点から臨床の経験を踏まえてお話して頂きました



15:10~16:00 鍼灸学校学生向け企画 スポーツ傷害に対する鍼治療
「スポーツ傷害治療に必要な鍼先感覚part2」
早川治療院 院長
早川 和浩 先生

 今回はスポーツ鍼での治療についてご講義頂きました。
「私の経験上の話になりますが、基本的に痛い箇所に鍼をします。切皮プラスアルファで押し手は強めです。一つ覚えておいていただきたいのは、スポーツ選手はデリケートです。痛くない鍼を心掛けなければいけません。痛いと次につながらず、治療にお見えにならなくなってしまいます。2回から3回治療ができれば効果は出ます。まずは3回通っていただけるかが肝心で、最初にあった痛みを半分以下にできるよう治療して鍼の効果を体感してもらいます。そうすればあと数回で痛みを取り除けます。5回目の治療でここまでですよ、と説明ができれば患者さんも納得され、痛みが取れるまで安心して通えるようになります。8回の治療で卒業できれば、また何か怪我をされた時に治療にお見えになることも多くなると思います。
また、今は海外ではスポーツ選手に鍼治療を導入する気風があります。可能性や選択肢は以前よりあると思います。」と経験談から御講義頂き、その後、早川先生の実技を交えながら教えて頂きました。


16:10~17:00 
名古屋市立大学睡眠医療センター認定 睡眠育成士認定講座(認定試験日)     
名古屋市立大学睡眠医療センター センター長
中山 明峰 先生

今回は、睡眠育成士認定講座の主旨についてご講義頂きました。
「睡眠については枕を変えればよく眠れるといいますが、枕だけの問題ではありません。睡眠全体についての勉強が必要で、睡眠の重要性について学ぶのが第一であって、その機会はなかなかありません。学問を更新しながら今から勉強していくという姿勢が大事です。ですので、一緒に睡眠の勉強を始めていって仲間を作りたい、睡眠について広めていきたいというのが私の考えです。
病気でも手術をしたり、薬で良くしていくといった学問は進んでいきます。歯の話でもそうですが、虫歯になって歯を削る、歯を抜くではなく、まず正しい歯磨きをすれば虫歯にならないという学問は置いていかれてしまっています。よく子供が朝起きれないという話を聞きますが、じゃあその子は夜何時に寝ているのか?きちんと睡眠をとるための生活を送っているのか?というところに目を向けなければなりません。
要するに睡眠の医療として、正しく指導して予防ことが重要だと思うのです。
ですので、この講座は一般市民にも公開しています。学校などの教育施設より眠育の要請があった際には積極的に応じていく事を目的としております。先生方には正しい指導、アドバイスができるようにしっかりと勉強していただき、睡眠育成士として正しい情報を大いに世間に伝えてほしいと思っています」と御講義頂きました。
そして講義の後、第1回睡眠育成士認定試験が開催されました。


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2019年2月 7日 木曜日

(公社)生体制御学会第293回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました

平成31年2月3日(日)(公社)生体制御学会第293回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました。

(公社)生体制御学会第293回定例講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)

 
9:30~10:20
糖尿病の基礎と臨床  (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
社会医療法人八千代病院 内分泌代謝内科部長
藤井 徹 先生 

今日は糖尿病の基礎について御講義頂きました。
「年々、平均寿命は伸びてきています。しかし、健康寿命はあまりのびていません。健康寿命を伸ばす大きな要因として、動脈硬化を予防することがあります。動脈硬化の一番大きな危険因子は高コレステロール、いわゆる悪玉コレステロールで、次いで血圧、肥満、少し関与するものに尿酸があります。これらの背景にはインシュリン抵抗性など、血糖と大きく関与しています。日本糖尿病学会では、30年後には糖尿病を半分以下にすることを目標としています。
糖尿病の3大合併症に神経症、腎症、網膜症があります。これらが発症しないように高血糖を下げる必要がありますが、逆に下げすぎてしまうと低血糖になってしまうので気をつけなければいけません。糖尿病治療の目標は、高血糖に起因する代謝異常を改善することに加え、糖尿病に特徴的な合併症、および糖尿病に併発しやすい合併症などの増悪を防ぎ、健康人と変わらない生活の質(QOL)を保ち、健康人と変わらない寿命を全うすることにあります。「よく生きる」ためには、1.きちんと食べよう:美味しく楽しく食べる、必要なエネルギ-量は必ず確保する、偏らない、食べ過ぎないこと、2.よく身体を動かそう:1時間に1度は必ず立ち上がる、1日に2度は屋外に出て新鮮な空気を吸うことが大切となります。」と御講義頂きました。


10:30~12:00
基礎生理学 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 
愛知医科大学医学部生理学講座教授
岩瀬 敏 先生

今日も前回に引き続き、脳神経の基礎について御講義頂きました。

「第Ⅸ脳神経は舌咽神経になります。舌咽神経の役割には嚥下反射(のみ込み)の支配、上咽頭の感覚を中枢に伝える、頸動脈からの血圧情報を中枢に伝える、舌後ろ3分の1の味覚感覚を中枢に伝えることがあります。誤嚥性肺炎を防ぐ3つの要点は、早食いをしない、すすらない、咀嚼と嚥下を分離することです。すするという行為は非常に危険です。肺に空気を吸い込みながら、食道に食べ物を入れることになるので、誤嚥性肺炎になりやすくなります。咀嚼と嚥下を分離することはすなわち、良く噛んで、噛む行為が終わってから飲み込むことで誤嚥性肺炎を予防することができます。
第Ⅹ脳神経は迷走神経です。迷走神経の支配領域は広く、下咽頭から結腸の脾曲(左上腹部)までを支配し、また、内臓の副交感神経を支配します。
第Ⅺ脳神経は副神経です。副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋、喉頭の筋肉を支配する運動神経になります。
第Ⅻ脳神経は舌下神経です。舌下神経は舌の運動、特にあっかんべーをするときに舌を動かす神経になります。舌下神経麻痺になると、あっかんべーをすると麻痺側に舌が寄り、このことが重要になります。」と御講義頂きました。

13:00~13:50  
生活習慣病の基礎・臨床、診断と治療 
(公社)生体制御学会研究部生活習慣病斑班長
(公社)生体制御学会理事
山田 篤 先生

今回は「糖尿病について8」と題して御講義頂きました。
前回までの復習で、糖尿病治療の目標について、特に日常生活(QOL)の維持と健康な人と変わらない寿命の確保についてや、運動療法の目的や効果、運動の強度(有酸素運動やレジスタンス運動について)お話された後、薬物について詳しい御説明がありました。また、食事療法による治療が必要な時についてや、
飲み薬の種類(SGLT2阻害薬、DPP-4阻害薬、速効型インスリン分泌促進薬、スルホニル尿素薬など)や特徴、作用について、正しい服用と治療を続けるためにはどうすればよいかを、スライドを用いて詳細に御講義頂きました。



14:00~14:50 生活習慣病に対する症例報告及び症例検討
「糖尿病に対する鍼治療の検討」
(公社)生体制御学会研究部生活習慣病班班長
山田  篤 先生

今回は「糖尿病に対する鍼治療の一症例について」と題して、糖尿病についての復習をしながら HbA1cは6%台と問題はないものの易疲労感、根気がないと訴え、転倒し骨折したことにより体重増加も気になっていた症例に対し鍼治療を施したところ、血糖降下剤の量を減らしてもHbA1cは安定しており、体のだるさや疲れやすさといった自覚症状が改善された症例についてスライドを用いて詳細な報告がありました。



15:10~16:00 鍼灸学校学生向け企画 スポーツ傷害に対する鍼治療
「スポーツ傷害治療に必要な鍼先感覚part2」
早川治療院 院長
早川 和浩 先生

 今回はスポーツ鍼の基本についてご講義頂きました。
「私の経験上の話になりますが、スポーツ時の怪我での鍼治療の際、怪我の直後に痛む部位を刺します。その際には腱や筋肉、靭帯や骨などの部位に鍼先を当てます。そうすることによって治りが早くなり、競技復帰への回復も早くなります。 
私の治療としては、皮膚から5ミリほど刺し、筋膜に刺し表面の緊張をほぐします。そして損傷部位まで鍼を刺し、その後損傷部の周辺まで治療します。血管を拡張させ損傷部位の血流を改善させることを目的に治療しています。
また、スポーツ鍼の適応症例として、筋肉痛や肉離れ、打撲、捻挫や靭帯損傷、炎症があります。筋肉痛を挙げていますが、肉離れにつながることもあり、未然に防げると考えていますので適応症例に入れてみました。」と経験談から御講義頂き、その後、早川先生の実技を交えながら教えて頂きました。


16:10~17:00 
名古屋市立大学睡眠医療センター認定 睡眠育成士認定講座(4)
「睡眠の基礎と臨床」      
名古屋市立大学睡眠医療センター・臨床検査技師
安東カヨコ  バールドワジ先生

今回は、主に厚生労働省健康局作成による「健康づくりのための睡眠指針2014」についてご講義頂きました。
「健康づくりのための睡眠指針2014には以下の12箇条があります。

1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。
2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5.年齢や季節に応じて、昼間の眠気に困らない程度の睡眠を。
6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7.若年世代は夜更かしを避けて、体内時計のリズムを保つ。
8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
11.いつもと違う睡眠には、要注意。
12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。
     
適度な運動や寝室環境、規則正しい食生活や就寝前の水分の摂り方など、睡眠を深くとるためには有酸素運動が有効であること、就寝時の音の対策や遮光カーテンの使用、空腹過ぎない様にすることや夜中のお手洗いに行く回数のことも考えて水分摂取をしすぎないことも重要です。また、飲酒は一時的には寝つきは良くなりますが、徐々に効果が弱まり、夜中に目が覚めやすくなりますし、深い睡眠も減ってしまいます。考え事なども翌日にします。
睡眠時間が取れない理由として若年層は寝床にiPadやスマホを持ち込むことが挙げられます。中高年層になりますと、社会的ストレスを抱え睡眠リズムが狂う方が増えます。また、寝酒の習慣性や運動不足が挙げられます。高齢者になると入眠障害や中途覚醒、早朝覚醒が多くなります。
対策としては、眠れない苦しみを抱えずに専門家に相談することです。眠れないことが『体や心の病』につながることも考えられます。一人で悩まずに医師に相談することも大切です。また、早い時間(夜7時から10時まで)は入眠禁止ゾーンと言い、この時間に眠ると早い時間に目が覚めてしまいます。ですので、10時以降の睡眠のほうが眠りやすいと思います。睡眠は自分でコントロールすることも大切です」と御講義頂きました。



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2018年12月20日 木曜日

冬休みは子供定期券で元気に過ごそう

冬休みは子供定期券(すくすく定期券)で元気に過ごそう。

子供定期券(すくすく定期券)を購入すれば、12月20日~1月31日までの間に何回治療にきてもOK。

対象:0~12歳

なお、詳細については、各治療院にお問い合わせ下さい。各治療院によって条件や設定金額に違いがございます。
また、質問は随時各治療院にて受け付けております。お気軽にお問い合わせ下さい。





























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2018年10月11日 木曜日

(公社)生体制御学会第292回定例講習会に参加してきました

平成30年10月7日(日)(公社)生体制御学会第292回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました。

(公社)生体制御学会第292回定例講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)

9:30~12:00 基礎生理学 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
愛知医科大学医学部生理学講座教授
岩瀬 敏 先生
今日は脳神経の基礎について御講義頂きました。
「第Ⅱ脳神経は視神経になります。目から入った情報は脳に伝わるまでに交叉します。つまり、右目から入った情報は左側の脳の後頭葉へ、左目から入った情報は右側の脳の後頭葉へ情報が伝わります。このことは重要で、特に脳の病がどこにあるのか推測する時に役立ちます。
視交叉上核は、生物時計の働きに重要な場所で、人間は基本的に25時間の生物リズムをもっていますが、視交叉上核の働きにより、24時間のサイクルに調節されています。
暗順応とは、明るい環境から暗い環境へ急に変化したときに、最初は何も見えないが、徐々に暗さに慣れて見えるようになることを言います。これは、動物の自律機能の1つであり、光量が多いときは錐体が働き、光量が少なくなると桿体が働くようになることからおこります。暗順応は早い人で2・3分で、遅い人で20分くらいかかります。
視野は目に見える範囲であり、正常な人で左右120度あります。馬など両目が顔の左右についている動物は、180~200度と視野が広いですが、立体的に見る能力は低いと言われています。
第Ⅲ脳神経は動眼神経、第Ⅳ脳神経は滑車神経、第Ⅵ脳神経は外転神経であり、この3つの脳神経は眼球運動を司ります。動眼神経は上直筋、下直筋、内直筋、下斜筋、滑車神経は上斜筋、外転神経は外直筋を司っています。
第Ⅴ脳神経である三叉神経は一番太い神経であり、主に顔面の知覚を司っています。その中の下顎神経は、咬筋と側頭筋の動きを支配しています。」と御講義頂きました。



13:00~13:50  
生活習慣病の基礎・臨床、診断と治療 
(公社)生体制御学会研究部生活習慣病斑班長
(公社)生体制御学会理事
山田 篤 先生
今回は「糖尿病について7」と題して御講義頂きました。
前回までの復習で、「糖尿病治療の目標について」をお話された後、運動療法の目的や効果、運動の強度(有酸素運動やレジスタンス運動)について詳しい御説明がありました。食事療法については膵臓の負担を軽くするために毎日の食事量から必要なカロリーを計算しながら、その範囲内で食事を楽しむことと、食事の際にはまず野菜から食べることが重要であるということについて、スライドを用いて詳細に御講義頂きました。


14:00~14:50 生活習慣病に対する症例報告及び症例検討
「糖尿病の鍼灸治療」
三陰三陽塾鍼和会相談役
林 﨨一 先生
今回は「糖尿病の鍼灸単独治療の一症例について」と題して、HbA1cの数値を知るために病院には行くものの服薬治療はせずに鍼灸治療のみで糖尿病を改善したいと訴えた症例について、東洋医学的な視点から臨床の経験も踏まえてご報告頂きました。



15:00~16:00 鍼灸学校学生向け企画 スポーツ傷害に対する鍼治療
「スポーツ傷害治療に必要なその他のテクニック」
早川治療院 院長
早川 和浩 先生
 「スポーツによる怪我には鍼灸治療以外にもアプローチ方法はあります。もちろんスポーツ傷害に対する鍼治療として、捻挫や肉離れ、打撲など、急性期に対しても私の経験的には鍼治療は有効ですし、野球肘やランナー膝、腰痛分離症などのオーバーユース症候群にも有効です。その他のアプローチとして、スポーツマッサージやテーピングなども有効です。スポーツ分子栄養学について学ぶことも大事であると思います。また、【スポーツリコンデショニング】として怪我をした後に痛みを取り除き練習や競技に復帰するためのリハビリや、再発しないように体を整えたり体を作る事を目的としています。
私が持っている資格であるアスレチックトレーナーですが、日本では国家資格ではなくセカンドライセンスといってよいです。ですから鍼灸師として治療ができるようになり、その他のアプローチもできるようにするのが良いと思います」と経験談から御講義頂きました。


16:10~17:00 
名古屋市立大学睡眠医療センター認定 睡眠育成士認定講座(3)
「睡眠の基礎と臨床」      
名古屋市立大学睡眠医療センター・臨床検査技師
安東カヨコ  バールドワジ先生

今回は睡眠時無呼吸症候群について御講義頂きました。
「睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に十分な休息が取れず、結果的に昼間眠気に襲われる事になります。症状はいびきと傾眠の2点であり、中高年の肥満男性に多発するものだと考えられていましたが、原因には肥満の他に、東洋人の場合は顔面の骨格も影響しています。下顎が小さい人や顎のほっそりして口腔内の狭い人、舌が分厚く皮下脂肪が多い人は中年男性に限らず小児や女性にも当てはまります。合併症として高血圧や気分障害、冠動脈疾患や心不全、心房細動などがあり、注意が必要です。
睡眠の検査として、PSG(睡眠ポリグラフ検査)とOCST(携帯用睡眠時無呼吸検査装置)があります。PSGは脳波、顎筋電図、眼球運動、呼吸運動、動脈血酸素飽和度、心電図などを終夜にわたり同時に記録し、睡眠と覚醒の区別や睡眠の質と量を評価します。数値の信頼性は高いですが、入院する必要があり費用もかかります。OCSTの検査は簡便であり、入院も不要です。検査でわかる疾患としてはPSGは睡眠障害全般にわたりますが、OCSTは睡眠時無呼吸症候群のみになります。簡単に調べたいのであればOCSTで良いですが、詳しく調べるならばPSGをお勧めします。
治療はCPAPを用います。CPAPは元々人工呼吸器の管理の回復期・離脱期に使用されており、一方的に空気を送り出す(陽圧)ものです。睡眠中に装着し、自動装置に任せて無呼吸のパターンに応じて圧を変えて呼吸を管理します。使用時間が4時間以上で使用率が70%であれば良好です。
外科的治療としては鼻腔の形成手術や口蓋扁桃摘出手術、下顎を延長する手術などがあります。他にマウスピースも有効です」と御講義頂きました。


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2018年8月30日 木曜日

第36回公益社団法人生体制御学会学術集会に参加しました

平成30年8月26日(日)に名古屋市立大学で行われた第36回公益社団法人生体制御学会学術集会に東洋医学研究所®グループの先生方が参加しましたので報告します。

日時:平成30年8月26日(日) 9:00~15:30
場所:名古屋市立大学医学部総合情報センター川澄分館さくら講堂( 図書館3階)

  
会場風景

受付風景

〔開 会 式〕9:00~9:20

学術集会長挨拶
愛知医科大学医学部生理学講座 教授
第36回公益社団法人生体制御学会学術集会長  岩瀬  敏 先生



第36回公益社団法人 生体制御学会学術集会の開催にあたり
学術集会長として挨拶をされる岩瀬 敏先生


開会式で挨拶をされる伊東恵美子名古屋市副市長

来賓の先生方


(公社)生体制御学会の役員の先生方
東洋医学研究所®所長の黒野保三先生 (前列右端)
副所長の石神龍代先生 (前列左端)


〔一般口演〕9:30~10:20(全4題)
第2席9:45~10:00
「気象の変化と不定愁訴について(3)-四季による不定愁訴の変化-」
(公社)生体制御学会研究部 古典文献(鍼灸)研究班 
角村 幸治 先生

 
健康チェック票の不定愁訴指数が四季別(春夏秋冬)に差があるかを検討し、夏・秋・冬と比較し春の不定愁訴指数平均点数が有意に高かったことを報告する東洋医学研究所®グループかどむら鍼灸院院長の角村幸治先生


 
座長を務める東洋医学研究所®グループ二葉はり治療院の甲田久士先生(左)
                        鈴鹿医療科学大学保健衛生学部鍼灸学科教授の佐々木和郎(右)
 




シンポジウム 10:30~12:00
「顔面神経麻痺に対する西洋医学と東洋医学の連携」
司  会:名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野教授 
名古屋市立東部医療センター病院長 村上 信五 先生
シンポジスト:
「ウイルス性顔面神経麻痺における実践的薬物治療」
名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野助教
江崎 伸一先生
「末梢性顔面神経麻痺の後遺症とリハビリテーションについて」
豊橋市民病院  リハビリテーション技術室長
森嶋 直人先生
「末梢性顔面神経麻痺に対する鍼治療について」
(公社)生体制御学会  生体防御免疫疾患班班長
井島 晴彦先生


 
黒野式全身調整基本穴と顔面の経穴に対して鍼治療(筋膜上圧刺激)を行った顔面神経麻痺患者を対象に、柳原法を使用して症例集積し、経過観察を行ったところ、19症例のうちBell麻痺14例の転帰は治癒8例、回復良好5例、回復不良1例となり、Hunt症候群5例の転帰は治癒3例、回復良好2例となった。薬物の使用を中止したBell麻痺5例において、自然治癒が考えにくい発症から長期間経過した症例や、鍼治療開始後通常の回復経過よりも良好な回復を示した。顔面神経麻痺発症から鍼灸院に来院するまでに3年半や6年経過している症例にも改善が認められたことを報告する東洋医学研究所®グループ井島鍼灸院院長の井島晴彦先生

ディスカッション風景
 
司会を務める名古屋市立東部医療センター病院長の村上信五先生

〔教育講演〕13:00~14:00 市民公開講座((公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 )
「これからの糖尿病治療」
講師:医療法人 洪内科クリニック    理事長     洪  尚樹先生
司会:社会医療法人八千代病院内分泌代謝内科部長  藤井  徹先生

 
これまで糖尿病治療の目標である「良好な血糖コントロールを達成・維持することで慢性合併症の発症・進展を阻止すること」についてと、アメリカにおけるHbA1cが6.5%以下の症例や80歳以上の高齢者や癌合併症例などの余命が10年以上期待できない症例では、治療を緩めて患者の治療への負担の軽減を計るべきではないかとの考え方についてや、2型糖尿病の治療薬の変遷についてなど、現在の2型糖尿病治療のこれからのあるべき姿などについて講演中の洪 尚樹先生。

司会を務める社会医療法人八千代病院内分泌代謝内科部長の藤井 徹先生




控室にての歓談風景(右から公益社団法人生体制御学会名誉会長の黒野保三先生、大村秀章愛知県知事、第36回公益社団法人生体制御学会学術集会長の岩瀬敏先生、公益社団法人生体制御学会会長・第36回公益社団法人生体制御学会実行委員長の皆川宗徳先生、特別講演講師の澤田誠先生)


特別講演の前に挨拶をされる大村秀章愛知県知事
 

特別講演  14:40~15:40  市民公開講座((公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 )
演題:「記憶の仕組み、夢の意味」 
講師:名古屋大学環境医学研究所生体適応・防御研究部門脳機能分野    教授 澤田 誠 先生
司会:愛知医科大学医学部生理学講座教授
第36回公益社団法人生体制御学会学術集会長  岩瀬  敏 先生
  

脳の情報処理についてや感情と記憶の関係、睡眠中の脳の働きと夢についてや、認知症と物忘れの違いと記憶の持つ意味など、動画を用いてに講演中の澤田誠先生。

司会を務める岩瀬  敏先生
 


〔閉 会 式〕15:40~16:00

学術集会長挨拶
愛知医科大学医学部生理学講座 教授
第36回公益社団法人生体制御学会学術集会長 岩瀬  敏 先生

今回の学術集会の開催にあたり、種々ご指導頂いた学術集会顧問の黒野保三名誉会長をはじめ、ご来賓の先生方、ご講演・ご発表頂いた先生方、実行委員の先生方や参加された会員への御礼の挨拶をされる岩瀬敏先生。

来賓の先生方と学術集会実行委員の先生方との記念写真
東洋医学研究所®グループの先生方は全員実行委員として協力しました。


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