活動内容

2020年7月20日 月曜日

夏休みは子供定期券で元気に過ごそう

夏休みは子供定期券(すくすく定期券)で元気に過ごそう。

子供定期券(すくすく定期券)を購入すれば、7月20日~8月31日までの間に何回治療にきてもOK。

対象:0~12歳

なお、詳細については、各治療院にお問い合わせ下さい。各治療院によって条件や設定金額に違いがございます。
また、質問は随時各治療院にて受け付けております。お気軽にお問い合わせ下さい。





























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2020年3月 6日 金曜日

お知らせ (公社)生体制御学会第299回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました

令和2年3月1日(日)(公社)生体制御学会第299回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました。

(公社)生体制御学会第299回定例講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)
9:30~10:20
自律神経機能評価  (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座       
名古屋市立大学大学院医学・医療教育分野教授
早野  順一郎 先生
今日は心拍変動の分析による生命予後の予測について御講義頂きました。
「今、臨床で最も広く実用化されているセンサーにホルター心電図があります。
不整脈や一過性心筋虚血の診断が目的で、患者さんが24時間自由に行動できる心電図の連続モニタリング法です。1回の測定で約10万心拍分の心電図波形が記録され、記録終了後には自動で解析されます。
日本では2007年より『ホルター心電図ビッグプロジェクト』を行なっており、約72万例の匿名化された24時間心拍データを収集しております。
その心拍の変動を可視化するために、心電図のN-N間隔(連続する洞調律の正常な脈)を測ってグラフにします。その変動の大きさや特徴を定量化します。それで測った間隔を見ていくことで、その一つ一つの間隔がゆらいでいる波が心拍変動です。
心拍変動の分析法としてスペクトル分析があります。可視化された心拍変動がどのような周波数でどのようにゆれているかを見るためのものです。指標として、HF(心臓迷走神経機能の指標)、LF(交感神経と迷走神経によって媒介される)、この2つを割ったものがLF/HFで、起立によって増加し交感神経活動を反映するのではないかと考えられています。そのため、心拍変動の変動性が減少することにより死亡リスクは高くなります。」と御講義頂きました。


10:30~12:00
基礎生理学 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 
愛知医科大学医学部生理学講座教授
岩瀬 敏 先生

今日は高次脳機能について御講義頂きました。
「本日は覚醒と睡眠のパターンの機序と脳波について説明します。
まずは脳波ですが、頭皮に電極を取り付けて増幅器で増幅して記録する波のことです。大脳皮質の総体的な活動が記録できます。脳波の周波数の種類として
δ 波デルタ(0.5∼3 Hz)
θ 波シータ(4∼7 Hz)
α 波アルファ(8∼13 Hz)
β 波ベータ(14∼30 Hz)
があり、θ 波とα 波の間の8Hzが境になっていて、α 波が出ていれば覚醒していますし、θ 波が出ていればうとうとしている状態で、δ 波が出ている時には意識がありません。β 波が出ている時は目が開いている、ということがわかります。
脳波でわかることとしては①意識があるのか②転換の異常な脳波が出現しているかどうか③認知症などによってどの程度脳の機能が低下しているのか④睡眠異常があるのか⑤脳死の判定です。頭が良いか悪いか、夢の内容はわかりません。
検査は電極を頭に貼り、コンピューターで解析します。
睡眠段階と脳波についてですが、ステージⅠ入眠期ではα 波が50%以下で遅い眼球運動があり筋緊張が低下、ステージⅡ軽睡眠期ではθ 波~δ 波の振幅が不規則になります。
ステージⅢ中等度睡眠期にはδ 波が20%~50%出ます。δ 波が50%以上出るのがステージⅣ深睡眠期になります。ここまでがノンレム睡眠、深い睡眠になります。ステージREMではステージⅠと同様ですが急速眼球運動と明らかな筋緊張低下が見られます。この状態をレム睡眠と言います。」と御講義頂きました。


 
13:00~13:50  
心臓リハビリテーションに対する基礎・臨床(4)
「心臓リハビリテーションにおける看護」
名古屋ハートセンターリハビリテーション部 看護師主任
東田  雪絵 先生
今回は「心臓リハビリテーションにおける看護」と題して御講義頂きました。
「名古屋ハートセンターでは多職種協同のリハビリテーションをもって患者さんの回復を図っております。医師・看護師・理学療法士・管理栄養士・事務の方々も含めてチーム医療を行なっており、入院患者だけでなく外来患者の心臓リハビリテーションも実施しております。そして、急性・慢性心不全診療ガイドラインにのっとって行われています。
心臓リハビリテーションでは第Ⅰ相の急性期では日常生活への復帰を目的としています、第Ⅱ相前期回復期において入院から社会生活への復帰、第Ⅱ相後期回復期は外来リハビリテーションとしての社旗生活の復帰を目指します。第Ⅲ相維持期においては快適な生活を送ることと、再発予防を目的に、それぞれ服薬指導や運動療法、食事指導やカウンセリングを行います。
日本は高齢化に伴い心疾患患者が増加しており、今や国民病になりつつあります。高齢化心不全においては認知機能の低下も見られ、入退院を繰り返すことにより、要支援段階になってしまいます。そして介護の必要も出てくると、医療だけではなく看護・リハビリテーション・保健・福祉など地域全体で連携しケアしていく必要性もあると思います。そして本人の選択と家族の心構えも重要になってきます。」ということを、スライドを用いて詳細に御講義頂きました。

14:00~14:50 生活習慣病に対する症例報告及び症例検討
生活習慣病に対する症例報告・検討
「糖尿病と鍼灸治療」
(公社)生体制御学会研究部生活習慣病班班長 
山田  篤 先生

今回は「両側交代性顔面神経麻痺に対する鍼治療の症例検討」と題して御講義頂きました。
糖尿病により血糖値が高くなっていたため、顔面神経麻痺になるリスクが高くなることを教えて頂きました。今回は左末梢性顔面神経麻痺が鍼治療で改善したのちに右末梢性顔面神経麻痺を発症した症例に対し鍼治療を行い、柳原法(40点法)を指標としたところ、糖尿病があるためステロイドを使用できなかったものの、左末梢性顔面神経麻痺は28回の鍼治療で完全治癒し、右末梢性顔面神経麻痺は11回の鍼治療で完全治癒した症例のご紹介がありました。このことはステロイドを使用しないで強化インスリン療法により血糖コントロールができて鍼治療により早期に改善できたことを、スライドを用いて詳細に御講義頂きました。


15:00~16:30 名古屋市立大学睡眠医療センター認定 睡眠育成士認定講座(5)及び認定試験
睡眠の基礎と臨床
「未来に向けての睡眠医療」            
名古屋市立大学睡眠医療センター センター長 中山  明峰 先生

今回は、睡眠育成士認定講座の主旨についてご講義頂きました。
「昔、『江戸煩い』という病気がありました。症状はだるい、食欲不振、はては手足の痺れまで出てきました。それは脚気でありビタミンB1の不足によるものです。白いご飯に0.03mgしか含まれず、玄米には0.24mg含まれています。このわずかな差に気づかずに手足が動かないので脚気がもとで亡くなる方が大勢出てきます。明治時代は脚気が多く、難病で原因もわからず昭和初期まで毎年1万人の死者が出ていました。しかし、その後『食育』、食事に対して知識を持とうということになり、死者は出なくなりました。
ところが睡眠教育『眠育』はいまだに注目されていません。その背景の怖さに何が起きているかというと、不眠症による睡眠薬や精神安定剤の服用が挙げられます。2007年のデータですが、有害性も依存性も認められているということです。
もう1つ大きな問題として、睡眠時無呼吸症候群があります。この状態で事故を起こす例が増えてきたこともあり、我々のような専門家が誕生したのです。『不眠症』と『睡眠時無呼吸症候群』、この2二大問題はこれまで学んできた中で絶対知ってほしい問題です。そしてもう一つ、不登校の問題です。文部科学省の調査で、不登校のきっかけの第2位に生活リズムの乱れ(朝起きれない)があるのです。
そして未来に向けての睡眠医療とは、①皆様が自分の睡眠を正すこと、②周囲に接する方の睡眠を正すこと、③未来の子供たちの睡眠を正すことだと考えています。今から睡眠育成士認定試験がありますが、皆様方にはこの3点を託したいと思います」と御講義頂きました。
また、東邦大学社会疫学研究室の坂本なほ子先生からは、名古屋市小学生睡眠生活調査のご紹介をして頂きました。
そして講義の後、第2回睡眠育成士認定試験が開催されました。

中山明峰先生
 
坂本なほ子先生



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2020年2月 5日 水曜日

お知らせ (公社)生体制御学会第298回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました

令和2年2月2日(日)(公社)生体制御学会第298回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました。

(公社)生体制御学会第298回定例講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)

9:30~10:20
自律神経機能評価  (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
「情動と自律神経活動」        
名古屋市立大学研究員 吉田 豊 先生

今日は情動と自律神経活動について御講義頂きました。
「人は喜怒哀楽によって心拍が変動することから、脳内の自律神経中枢と情動中枢は密接に連携しています。このことは、心拍変動に情動状態が直接的に反映される可能性があります。もし、心拍変動から情動を判別可能ならば、心理評価、製品の客観的評価人工知能への組み込みなどに応用ができます。そこで、我々は情動が生じたときの心拍変動へ機械学習を適用し、情動判別が可能かどうかを研究しました。その結果、『心配』や『悲しみ』は『喜び』に比べても心拍変動に特徴的なパターンが現れて、機械学習が判別できました。『喜び』の心拍変動は個人によって様々なパターンがあり、判別がし難いという結果となりました。これらから、情動と自律神経は密接な関係があり、情動の変化は心拍変動に反映し、その心拍変動をみることによって、リハビリのプラン、心理評価、製品の客観的評価が可能になると考えています。AIに心拍変動を取り入れることにより、人とAIの対話の精度が向上し、共存する時代がくると思っています。」と御講義頂きました。


10:30~12:00
基礎生理学 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 
愛知医科大学医学部生理学講座教授
岩瀬 敏 先生

今日は脳について御講義頂きました。
「側頭葉は主に記憶を貯める場所になり、聴覚処理にも関わります。下側頭回が障害されると、色覚障害(色がわからなくなる)、画像失認(絵の中身を理解できない)、相貌失認(誰の顔かわからなくなる)がおこるようになります。ウェルニッケ野が障害されると、聞いた言葉の理解ができなくなり、音韻性錯語や、意味性錯語がおこるようになります。
失語、神経心理学のはじめは失語症学からになります。運動性失語は別名ブローカ失語と言われ、発語器官に異常がなくても、物が言えなくなります。感覚性失語は別名ウェルニッケ失語と言われ、人の喋りが理解できない、自分の言葉が理解出来ないので、フィードバックができなくなります。
右脳、左脳はスペリーという学者が分離脳を研究したことが始まりになります。左右半球の連絡に脳梁があるのですが、1950年頃、てんかんの患者の脳梁を治療で切ることがありました。スペリーはこの脳梁を切った患者の分離した脳(分離脳)を研究しました。右目に「BELT」、左目に「HAT」という文字を分離脳の人に見せて『見た文字のものを取って下さい』と指示をすると、帽子をとって、ベルトをとることはありませんでした。その後も色々と研究をして、右と左の脳は別々のことをしていることを報告しています。」と御講義頂きました。


 
13:00~13:50  
心臓リハビリテーションに対する基礎・臨床(3)
  「心臓リハビリテーションにおける管理栄養士の役割」
名古屋ハートセンター栄養科 管理栄養士主任
島田 晶子 先生

今回は「心臓リハビリテーションにおける管理栄養士の役割」と題して御講義頂きました。
「名古屋ハートセンターでは多職種協同のリハビリテーションをもって患者さんの回復を図っております。医師・看護師・理学療法士・管理栄養士・事務の方々も含めてチーム医療を行なっており、入院患者だけでなく外来患者の心臓リハビリテーションも実施しております。
そして事務員以外の方は心臓リハビリテーション指導士の資格を持っています。各々の役割も担いつつも専門分野だけでなく幅広く心臓リハビリテーションの知識を持っています。そして皆で情報共有をすることによるチーム医療を心掛けています。
外来リハビリテーションの流れとして、医師が心臓エコーの状態や心電図、運動負荷試験等の評価をして理学療法士が運動療法や指導(栄養に見合った運動で運動耐容能の向上)、看護師が生活指導(生活背景の是正)、管理栄養士が食事などの栄養食事指導(栄養が足りているか、不足している栄養素はないかなどを確認)を行ない、介入手順を統一し、ミーティングと情報管理をして『もれなくダブりなく』情報共有をし、介入しながら医師の面接を経て、約半年の間で中間経過評価、リハビリ終了時の評価を行います。

継続的な介入として年齢や疾患別(心不全や心血管術後、心筋梗塞など)の患者の層別をし、生活背景などの情報収集、食欲の有無を確認します。管理栄養士は、採血データだけでなく食塩摂取簡易測定器を用いて実測値を測定し、食事記録よりエネルギー・タンパク質充足率を算出し、エネルギー比率を確認しながら栄養価計算値を用いることで指導内容を明確化しています。
そして半年の間に栄養食事指導を継続的に3回以上行っていれば低栄養リスクがかなりなくなり、運動耐容能の向上に関連する可能性が大きいです。」ということを、スライドを用いて詳細に御講義頂きました。



15:00~16:30 名古屋市立大学睡眠医療センター認定 睡眠育成士認定講座(4)
睡眠の基礎と臨床
「睡眠衛生指導について」            
名古屋市立大学睡眠医療センター 臨床検査技師
安東カヨコ バールドワジ 先生

今回は、睡眠衛生指導についてご講義頂きました。
「『健康づくりのための睡眠指針2014』には以下の12箇条があります。

1. 良い睡眠で、からだもこころも健康に。
2. 適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3. 良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
4. 睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5. 年齢や季節に応じて、昼間の眠気に困らない程度の睡眠を。
6. 良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7. 若年世代は夜更かしを避けて、体内時計のリズムを保つ。
8. 勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9. 熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
10. 眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
11. いつもと違う睡眠には、要注意。
12. 眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。

その中で、就寝前のカフェイン・お酒の摂取、喫煙や寝床での考え事をやめましょうと睡眠ガイドラインには書かれています。今回は特にカフェインについてお話をします。
飲料に含まれるカフェインの量ですが、実はほうじ茶や玄米茶はカフェイン量が少なく、玉露が一番多いのです。玉露はコーヒーの3倍のカフェイン量が含まれています。また、コーヒーでも喫茶店のコーヒーのほうがコンビニのコーヒーよりもカフェインが多く、昼間に飲んでも飲み過ぎると夜眠りにくくなってしまいます。カフェインには『カフェイン中毒』と呼ばれるくらい飲まないと落ち着かないという人がいるくらい中毒性がありますので気を付けてください。
今はカフェインゼロの緑茶も販売されており、就寝前やトイレが気になる時、お子さんから妊婦さん、高齢者まで安心してお飲み頂けるお茶もありますので、ご利用いただくとよいと思います。
睡眠時間が取れない理由として若年層は寝床にスマートフォンを持ち込むことが挙げられます。中高年層ですと社会的ストレスを抱え睡眠リズムが狂う方が増えます。高齢者になると入眠障害や中途覚醒、早朝覚醒が多くなります。
対策としては、眠れない苦しみを抱えずに専門家に相談することです。一人で悩まず医師に相談することが大切であり、睡眠を自分でコントロールすることも大切です。」と御講義頂きました。

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2019年10月10日 木曜日

(公社)生体制御学会第297回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました

令和元年10月6日(日)(公社)生体制御学会第297回定例講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加してきました。

(公社)生体制御学会第297回定例講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)
9:30~10:20
自律神経機能評価  (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
名古屋市立大学研究員
吉田 豊 先生

今日は健康寿命について御講義頂きました。
「近年、超高齢社会になったことから、平均寿命から健康寿命が重要視されてくるようになりました。男性では、平均寿命が81歳、健康寿命が70歳、女性では、平均寿命が86歳、健康寿命が73歳と男女ともに約10年の差があります。日本の地域で見てみると、健康寿命で男性1位、女性3位が愛知県、女性1位、男性2位が静岡県であり、大都市が多いのですが、健康寿命が短い地域と比べると2歳ほど違います。
 それでは、何が健康寿命を決定するのでしょうか。色々と要因は考えられますが、我々は、生体加速度に着目して研究しました。早野順一郎教授を筆頭に「健康寿命延伸に向けた心電図ビッグデータプロジェクト」を行い、日本各地から、日常生活における心電図を約30万例集めて地理情報と組み合わせて分析しました。その結果、健康寿命が高い地域ほど、身体活動量が多いことがわかりました。」と御講義頂きました。



10:30~12:00
基礎生理学 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 
愛知医科大学医学部生理学講座教授
岩瀬 敏 先生

今日は脳の機能について御講義頂きました。
「脳領域については、1904年にブロードマンの脳地図が有名で、大脳皮質を52に分類しています。ホムンクルスという有名なものがあり、脳領域が大きいところほど部位をおおきくしてある人形ですが、口と手が特別大きく、脳の大部分を使っていることがわかります。
 頭頂葉、後頭葉、側頭葉はインプット、情報を処理する機能を主に司っています。前頭葉は、アウトプットであり、情報を発信する機能を主に司っているという特徴があります。
 フィネアス・ゲージという人は、事故で前頭前野に障害をもってしまいました。すると、意思決定や感情の調節ができなくなり、周りからは事故以前の誠実なゲージ氏とはまるで違う人になってしまったと言われたそうです。前頭前野は人間を人間らしくする機能を司っていることがわかっています。」と御講義頂きました。


13:00~13:50  
心臓リハビリテーションに対する基礎・臨床(2)
「ポスト急性期が肝心!予後改善に向けた、多職種チームによる心臓リハビリテーション」
名古屋ハートセンター循環器内科画像診断部長
江原 真理子 先生

今回は「多職種で挑む心臓リハビリテーション」と題して御講義頂きました。
「現在、循環器科で困っている事して、手術やPCI(経皮的冠動脈インターベンション)を行なった患者さんが、手術は100%成功し皆さんに喜ばれているのに、7~10年後に心不全で帰ってくることです。
心不全の問題点はゆっくりと進行することです。がんよりも緩やかに進行し、増悪と緩解を繰り返し(場合によっては突然死してしまうこともある)、お亡くなりになるケースです。そしてがん以上にいまだに有効な治療がありません。
また、心臓を病む人は全身が病んでいます。まさに心不全は『身不全』です。心不全を起こすことにより自律神経の異常や内分泌バランスの異常が体の中で起こり、様々な病態(全身の炎症による組織の破壊や免疫力の低下、脂質や糖代謝異常、高血圧や不整脈、認知症やうつ状態など)が数年かけて全身を蝕んでいきます。
そして日本の健康寿命はシンガポールに抜かれ世界第2位に転落してしまいました。シンガポールの平均寿命は83歳・健康寿命は76歳に対し、日本の平均寿命は84歳・健康寿命は75歳ではありますが、寝たきりの期間は日本が世界一です。日本以外の国では寝たきり期間は7年程度ですが、日本では男性が8年、女性が12年となり問題となっています。寝たきりになると、起きている状態だと血液は足のほうに溜まっていますが、寝たきりになると約700mlの足にあるはずの血液が心臓に近いところに行ってしまう為、心臓に血液が集中しやすく、足の筋肉が減って心臓や骨格筋ポンプへの負担が大きくなります。結果ホルモン系や自律神経系、免疫系に悪影響が出てしまいます。
心臓を強くするためには運動をすることが重要になってきます。30代以降、筋肉は1年に1%ずつ減っていき、60歳になったら筋肉量は3割も落ちている計算になります。筋肉をしっかり維持することが心臓を助けるのです。また、太ももの筋力の強い人は死亡率が低かったというデータがあります。筋力の弱い人は心臓血管系のリスクが増大するのです。抑うつの回避にもつながるので日々の運動の継続を薦めています。ただ運動を頑張りすぎても逆効果なので注意が必要です。
これまでの医療では、診察・検査→診断→方針決定→治療→再評価を医師だけでしていましたが、これからの包括的心臓リハビリテーションとして、状態の把握(診断)→ゴール策定→介入→再評価を、医師だけではなく看護師・理学療法士・臨床心理士・薬剤師・管理栄養士といった各分野が分担してそれぞれの診かたでみていくことが長期にわたる患者さんのフォローに大事です。」ということを、スライドを用いて詳細に御講義頂きました。


14:00~14:50 生活習慣病に対する症例報告及び症例検討
生活習慣病に対する症例報告・検討
「糖尿病と鍼灸治療」
鍼和会会長
林 﨨一 先生

今回は「糖尿病と鍼灸治療」と題して、糖尿病について詳しく説明があった後、HbA1cが7.7%の糖尿病患者の症例について、東洋医学的な視点から臨床の経験を踏まえてお話して頂きました。


15:00~16:30 名古屋市立大学睡眠医療センター認定 睡眠育成士認定講座(3)
「睡眠の基礎と臨床」
「睡眠時無呼吸症候群とは」            
名古屋市立大学睡眠医療センター 副センター長
佐藤慎太郎 先生

今回は、睡眠時無呼吸症候群についてご講義頂きました。
「生物は鼻から呼吸するのが自然であります。しかし、首回りの脂肪や舌根沈下、鼻づまりなどで寝ている時に口呼吸になり、呼吸が止まることがあります。これが睡眠時無呼吸です。睡眠時無呼吸が一時間に5回以上、かつ、いびき、日中の眠気、高血圧、糖尿病などがあることが診断基準となります。睡眠時無呼吸の重症度は5以下が正常、5~15が軽度、15~30が中等度、30以上が重度となります。無呼吸の症候として、覚醒時に日中の眠気、記憶力低下、頭痛、性欲低下、抑うつ状態、睡眠時にいびきと呼吸停止、体動、不眠、中途覚醒、夜間頻尿があります。」と御講義頂きました。

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2019年9月12日 木曜日

第30 回東海睡眠障害研究会での講演会

2019年8月31日(土)に東洋医学研究所®グループ二葉鍼灸療院院長皆川宗徳先生が、名古屋市立大学病院 睡眠医療センター主催の「第 30 回東海睡眠障害研究会 」において、「睡眠育成士認定講座に至るまでの活動 」と題して講演を行いました。

日時:2019年8月31日(土)13:50~17:10
主催者:名古屋市立大学病院 睡眠医療センター 
講座名:第 30 回東海睡眠障害研究会
テーマ:睡眠育成士認定講座に至るまでの活動
会場:エーザイ株式会社 6 階ホール

講義内容:2018年3月4日の生体制御学会第289回定例講習会において、名古屋市立大学睡眠医療センター長の中山明峰先生は「現在、子供に限らず全国民の睡眠動態が悪化しており、睡眠障害は社会的に大きな損失となっている現状を鑑み、これからは睡眠教育の普及が非常に重要であり、小中学校、企業などで睡眠教育を実践するためには、睡眠育成士の養成が急務である」と睡眠教育の重要性を訴えた。(公社)生体制御学会は従来の研究活動の中で生体制御学会不定愁訴班が行ってきた睡眠研究において、鍼治療が有効であったことをふまえて、睡眠教育の重要性を広く一般市民の方々にも普及できるのではないかと考え、2018年6月から生体制御学会定例講習会において、名古屋市立大学睡眠医療センター認定睡眠育成士認定講座を開講した。第1期生の受講者は74名。2019年3月には、睡眠育成士認定試験を実施、54名の方が合格し、2019年6月2日、第1回の睡眠育成士の認定書授与式が行われた。
また、2019年7月7日から睡眠育成士第2期生の講義が始まり、154名の方が受講することになった。2019年8月25日に行なわれた(公社)生体制御学会第37回学術集会でのパネルディスカッション「睡眠と各分野の関連性」では、医師、歯科医師、鍼灸師、理学療法士、漢方の立場から、睡眠の基礎研究・臨床研究の報告があった。
今後、睡眠医学をしっかりと学び、本講座で認定された睡眠育成士は、教育施設より睡眠教育の要請があった際に積極的に応じ、睡眠の大切さを伝え、生徒の生活習慣を改善させる活動を行っていくことが重要であると訴えた。


講演される皆川宗徳先生
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