糖尿病通信

2017年4月 1日 土曜日

糖尿病通信24 花粉症と糖尿病

○花粉症はつらい!
スギ花粉症の季節到来です。
花粉症の代表的な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみで、それに伴う様々な全身症状により日常生活に多くの支障を来たします。また、年々花粉症の患者さんは増加しており、とても身近な疾患になっています。
一方、糖尿病患者さんも年々増加しており、花粉症と両方あることも珍しいことではないと思われます。
そこで今回は、厄介でつらい花粉症と糖尿病についてのお話です。

○花粉症と糖尿病との関係は?
糖尿病は免疫力を低下させます。花粉症は免疫と関係していますので、糖尿病があると花粉症の症状が悪化することがあります。反対に、血糖コントロールが良好だと花粉症の症状も軽くなるという話も聞きますから、常に身体の調子を整えておくことが大事です。
また、花粉症の症状が強いときに使用するアレルギー治療薬の中の服用、または注射によるステロイド薬は血糖値を上げる副作用がありますので、注意が必要です。

○花粉症の対策
身体に花粉が入ってこないようにすることが大切です。
・花粉情報に注意する。
・飛散の多い時は、外出を控える。窓・戸を閉めておく。
・外出時にはマスクや眼鏡を着用する。毛織物などのコートの使用は避ける。
・帰宅時、衣服や髪をよく払う。 洗顔、うがい、鼻をかむ。
・掃除を励行する。

○花粉症も糖尿病も鍼治療で フォローできます
臨床において、はり治療で花粉症や糖尿病が改善されることはよく経験します。
東洋医学研究所Ⓡ・東洋医学研究所Ⓡグループでは、花粉症患者に鍼治療を施し、5年間症例集積を行って検討したところ、総括的な状態、水っぱな、目のかゆみ、生活の質の改善が認められたことを報告しています。
糖尿病に対しても、はり治療で良好な状態になった症例を多数報告しています。また、現在糖尿病キャンペーン(治療費半額)も実施中で、改善された喜びの声も届いてきています。
東洋医学研究所Ⓡ・東洋医学研究所Ⓡグループのはり治療で花粉症や糖尿病と上手に付き合い、つらい季節を乗り越えましょう! 
(文責 山田篤)
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投稿者 東洋医学研究所 | 記事URL

2017年3月 1日 水曜日

糖尿病通信 23 血糖値がスパイクする 2

普段の血糖値が正常なのに食後の血糖値が急上昇する。これが続くと糖尿病に移行しやすいだけでなく、身体にとって不都合なことを引き起こし易くなる。しかし通常の健康診断では見つけることができないのがポイントの「血糖値スパイク」。 
前回はスパイクの意味である、グラフの急上昇、鋭く攻撃する、というキーワードから「血糖値スパイク」について探りました。
今回はその「血糖値スパイク」の2回目、不都合な事実とその解消法についてのお話です。

○血糖値でスパイクされると?
「血糖値スパイク」自体の概念は最近発見された訳ではありません。この状態になると糖尿病に移行しやすいとうことは分かっていましたが、ここ数年で、身体にとって不都合なことが新たに分かり注目を集めることになりました。
1つ目は、血糖値が急激に上昇することを繰り返すと、血管内壁の細胞から活性酸素が大量に発生します。この活性酸素により血管内壁の細胞を傷つけ動脈硬化を引き起こします。
これが身体中に起きて、場合によっては心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすことがあります。
2つ目は、細胞に血糖を吸収するためにインスリンが分泌されますが、血糖が吸収できないとインスリンは益々大量に分泌されます。インスリンが大量にあることが続くと、アルツハイマー型認知症の原因と言われる物質が脳に蓄積されることがあります。
また、糖尿病がある人は癌になる確率が高くなりますが、その原因はインスリンと血糖が大量にあるために癌細胞が増殖すると指摘されています。

○急上昇の解消は日常生活で
食後血糖値の急上昇の解消は、糖質の吸収のスピードを遅くすることがポイントで、これは日常生活の見直しにより可能です。
例えば、食べる順番を野菜(食物繊維)→肉や魚(タンパク質や脂質)→最後にご飯(糖質)にすると吸収が遅くなります。また、糖質が血糖値の上昇を引き起こしますので、糖質の食べる量を減らすことも有効です。
朝ご飯や昼ご飯を抜いてから食べても食後の血糖値は急上昇しますし、睡眠不足でも血糖コントロールはうまくいきません。
食後すぐに軽く運動することで食後の血糖値の上昇を抑えることもできますが、本来胃腸に血液が集中するところを分散させるので、胃腸の弱い方は調子を落とすことがあるかもしれません。体調と相談してください。

「血糖値スパイク」により引き起こされる病気は危険ですが、すぐには発症する訳でもありません。生活習慣を見直してリスクを低下させることで、健康で長生きができる身体を作りましょう。
            
 (文責 山田篤)
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投稿者 東洋医学研究所 | 記事URL

2017年2月 1日 水曜日

糖尿病通信22 血糖値がスパイクする?

○血糖値スパイク
平成28年10月にNHKで放送されてから一躍認知された「血糖値スパイク」。
「血糖値スパイク」という概念は以前からあります。この現象があると糖尿病に移行しやすいことは分かっていたのですが、ある事柄が分かってからより注目されるようになっています。
今回はその「血糖値スパイク」を2回に分けて取り上げます。

○そもそも「スパイク」とは?
辞書で「スパイク(spike)」を調べてみました。
意味は種々ありますが、今回の意味ではまず、折れ線グラフで上に山型に折れた部分、急上昇の意味のことです。
通常、血糖値は食後でも140㎎/dlを超えることはないので、持続して測定した血糖値のグラフはなだらかですが、人によっては食後の血糖値が140mg/dlを軽く超えてしまう場合があり、食後だけ急上昇している、尖っているグラフになります。しかし、食後の血糖値が高いだけなので、通常の健康診断では見つけられません。また、糖尿病になると血糖値は高値に移行するためスパイク状のグラフにはなり難いです。
このことから、食後の血糖値が急上昇してしばらくすると戻る、これが「血糖値スパイク」です。

○血糖値でスパイク!
そして、スパイクの意味としてもう一つ。
バレーボールでボールをスパイクする、つまり「鋭く攻撃する」という意味も含まれていると考えられます。
血糖とはグルコースのこと。このグルコースの急上昇が繰り返されると、血管内壁の細胞から「活性酸素」が大量に発生させ、細胞を傷つけます。
よって、血糖値と言うよりはグルコースでスパイク(攻撃)する「グルコーススパイク」なのですが、一般の方がより理解し易く、認知され易い言葉として「血糖値スパイク」にしたと思います。
 
今回は「スパイク」の意味から「血糖値スパイク」について考えてみました。
「血糖値スパイク」があると様々な不都合が発生しますので、これを是正するのが大事になります。
次回は、不都合な事実とその解決法についてです。
       (文責 山田篤)
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投稿者 東洋医学研究所 | 記事URL

2016年12月 1日 木曜日

糖尿病通信21 

東洋医学研究所®及び東洋医学研究所®グループでは現在、糖尿病鍼治療キャンペーンを行っております。

今回糖尿病治療キャンペーンに参加された、20年来糖尿病を患っている72歳の女性を紹介させて頂きます。

この患者さんは、毎月血液検査を受けられており、鍼治療受診前のHbA1cは7台でありました。

娘さんの紹介で東洋医学研究所®を知り、鍼治療を週2回、3ヶ月継続したところ、HbA1c は5.7に減少、ドクターから弱めの薬に変更されました。

また、健康チェック表の点数は初診時56点から平成28年8月には12点、糖尿病カルテの点数は26点から14点へそれぞれ減少し、種々の不定愁訴や糖尿病の随伴症状と思われる疲れやすさや足のしびれが改善しました。

現在まで1年4ヶ月間鍼治療を継続し、HbA1cは6.1で安定しており、身体全体の調子も良くなって喜ばれています。

今も娘さん・お孫さんと3人で鍼治療に通われております。

もし、糖尿病でお困りの方は鍼治療を受診されてはいかがでしょうか?


文責:東洋医学研究所®
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投稿者 東洋医学研究所 | 記事URL

2016年11月 1日 火曜日

糖尿病通信20 クマさんはなぜ糖尿病にならないのか?

○冬眠したい季節到来!
今年もあと2ヶ月、布団の中で冬眠したい季節が巡ってきました。
その冬眠について、前から疑問に思っていたことがあります。
クマさんは厳しい冬を越すために冬眠します。その冬眠をする前、秋になると栄養を溜め込むために沢山食べ続けます。人間でいえば暴食を続ける訳ですので、糖尿病になる可能性が大なのですが、クマさんは糖尿病になりません。
何故でしょう?ということで調べてみました、というのが今回のお話です。

○クマさんと人間とインスリン感受性
私たち人間は、インスリンにより肝臓、筋肉、脂肪組織などにブドウ糖を取り込みます。しかし、取り込む量には限度があり、最終的には脂肪細胞がどれだけ取り込めるか、ということになります。その脂肪細胞も大きくなってしまうと、「もうブドウ糖は入らないよ~、要らないよ~」と抵抗するようになり、インスリンが大量に分泌されていても脂肪細胞はブドウ糖の取り込みを制限(インスリン感受性の低下=インスリン抵抗性)し、結果として血液中に大量のブドウ糖が残ります(高血糖)。
人間が肥満になると糖尿病になりやすい理由はこのためです。
ところが、クマさんは人間と異なり、肥満になってもインスリン感受性が低下しません。そのため、大量のブドウ糖を取り込むことができ、冬を越すための備えが可能なのです。

○インスリン感受性を高める方法はあります
クマさんのインスリン感受性が低下しないメカニズムを利用すれば、肥満になっても糖尿病にならない可能性はあります。しかし、そこに期待するよりも、インスリン感受性を高める良い方法があります。それは運動です。
歩行や水泳など継続して行う有酸素運動により脂肪細胞が小さくなり、インスリン感受性を改善、増大させることができます。また、腹筋やスクワットなどのレジスタンス運動で筋肉量や筋力を増大させれば、それだけブドウ糖の取り込み量が増え、利用量も増えますので双方の運動は有効です。


クマさんのように冬眠したい季節ですが、ぜひ運動をしてインスリン感受性を高め、冬眠直前のクマさんのように太らないようにしましょう。
        (文責:山田 篤)
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投稿者 東洋医学研究所 | 記事URL