アトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療の研究をご紹介します。
全日本鍼灸学会雑誌,第59巻4号,334‐352,2009.において明治国際医療大学の江川らによる
「皮膚と鍼灸−鍼灸医学における皮膚とは何か、皮膚症状に対する鍼灸の有効性を考える−」が報告されています。
その中の「
アトピー性皮膚炎に対する鍼治療効果」の研究では、成人期の
アトピー性皮膚炎患者45例を対象に鍼灸治療の臨床的効果について検討しています。
その結果、平均治療期間7.6ヶ月、平均治療回数24回により、掻痒感については80%の症例において改善(やや有効以上)が認められ、皮疹についても78%の症例において改善(著明に改善、改善)が認められました。
治療回数(期間)と治療効果の関連性について検討すると鍼灸治療回数が30回あるいは治療期間が1年以上にわたる場合には掻痒感や皮疹が改善する症例の割合が高く認められたことを報告をしています。
ワンポイントアドバイス
アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる要因としては、ハウスダストや食物などのアレルゲンのほか、「手でかくこと」「ストレス」「発汗」「気候の変化」などさまざまなものがあります。
何が悪化を助長させるかは、患者さんによって異なります。また、多くの場合は、こうした要因が複合的に働いて症状を悪化させると考えられています。かゆみをコントロールする具体的な方法としては、以下のようなことに注意して下さい。
入浴、シャワーにより皮膚を清潔に保ちましょう。ただし、ごしごし洗うのは避け、皮膚が傷つかないようにやさしく洗うことが大切です。
室内を清潔に保ち、適温・適湿の環境を作りましょう。室内をこまめに掃除し、カーペットやソファを清潔に保つなど、ダニ対策もしっかり行いましょう。
ツメは短く切り、かくことによる皮膚障害を避けましょう。かくと角層が傷つき、バリア機能が損なわれるため、外部からの刺激を受けやすくなります。
過剰なストレスをためないようにしましょう。イライラしたときや逆にほっとした時に無意識にかいてしまい、それが徐々に習慣的にかくようになり、症状が悪化する大きな要因になっています。
その他に、症状を悪化させる食品を避けることや、刺激の少ない衣服を着用することも大切です。
東洋医学研究所®では、
アトピー性皮膚炎に対して長年にわたる治療経験と多くの情報を基に、
統合的制御機構の活性化と局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
さらに、それぞれの症状に合った生活習慣の改善を指導をさせて頂いております。
是非、副作用のない
鍼治療を受けられることをお勧め致します。