胃炎は以前、その定義があいまいでしたが、内視鏡検査の進歩によって他の病気と区別することや、どの型の胃炎であるかが正確に診断されるようになりました。
胃炎は、胃の内壁をおおっている粘膜に炎症のおこる病気ですが、原因や経過、炎症の状態などから、急性胃炎と慢性胃炎に分けられます。
急性胃炎 |
急性胃炎は、はっきりした原因があっておこるものです。その原因により急性外因性胃炎と、急性内因性胃炎に分けられます。
急性外因性胃炎
@急性単純性胃炎=暴飲暴食や酒の飲みすぎが原因となって
おこり、軽い吐き気、腹部圧迫感、ときに嘔吐があります。
A急性腐食性胃炎=腐食剤や農薬などを飲んだことが原因で、
のどや胸の痛み、胃が焼けるようなけいれん性の痛みがあり
激しい吐き気、嘔吐があります。
急性内因性胃炎
@急性化膿性胃炎=ピロリ菌などの感染によって、粘膜下層に
化膿性の炎症が起こるため、高熱を発し、腹痛も激しいもの
になります。
A急性感染性胃炎=ジフテリア、インフルエンザなどの感染症
に合併して発病し、強いけいれん性の痛みがあります。
Bアレルギー性胃炎=魚介類、薬剤などに対する過敏反応な
どでおこることがあります。頻度はまれな病気です。
慢性胃炎 |
長い間に繰り返された胃粘膜のびらんとその修復の結果として、胃粘膜や胃腺に萎縮が生じた状態です。正しくは慢性萎縮性胃炎と呼ばれます。
慢性胃炎患者の胃粘膜からピロリ菌が高率に検出されることから、主要な病因因子の1つと考えられています。また、食事、薬剤、加齢、自己免疫などの要因が重なっておこるとも考えられていますが、はっきりわかっていません。
胃粘膜や胃腺の萎縮の結果、長期にわたる食欲不振、吐き気、嘔吐上腹部不快感などの症状が続きます。