平成19年4月1日号
東洋医学研究所で学んだこと

東洋医学研究所®グループ
二葉鍼灸院 院長  山田 篤

○はじめに
 平成10年3月22日に明治鍼灸大学を卒業後、東洋医学研究所®に入所して丸9年が過ぎました。今にして思うとあっという間の9年間でしたが、鍼灸の知識や技術だけではなく、鍼灸師として、医療人としての多くのことを学ぶことができました。
 また、今日の私があるのは、公私共にご指導頂いている所長の黒野保三先生との出会いがあったからこそです。
 そこで今回は、黒野先生との出会いや東洋医学研究所®で学んだことについて簡単ですが述べたいと思います。

○黒野保三先生との出会い
 私は明治鍼灸大学生の時から臨床の腕にはまったく自信がありませんでした。卒業してもこのままでは不安なため、師匠探しをすることになったのですが、最初に出会ったのが黒野先生でした。そして、出会ったときの印象が強く、卒業しても臨床や勉強ができ、裏付けのある鍼灸治療を学べ、そして何より所長の黒野先生の人徳に惹かれて東洋医学研究所®にお世話になることになりました。

○日常生活について
 お世話になることになった東洋医学研究所®では寮生活が基本です。今までの生活とは違い、集団生活なので、日常生活の基本的なこと、モノの見方や考え方、一挙手一投足まで指導されます。入所当時、私はとても困惑していました。何故そこまでしないといけないのかと思ったものです。しかし、これ等のことは人間としての最低限の人間性を身につけるには必要なことでした。
 一見鍼灸とは全然関係ないと思われますが、治療する側もされる側も同じ人間です。知識や技術を含め、最終的には人間性によって治療するわけですので、人間性がいい加減なことでは良い治療はできません。最低限の人間性ができていないということは、医療者として実際にはスタートラインに立っていないことになります。
 そして、鍼灸だけでなく、人間として他の全てにつながることです。常に人間性を高めていくことが大事であり、その高める方法は、日常の生活を一生懸命に生きることによって、人間性を高められると所長の黒野先生から教えられました。

○治療室について
 東洋医学研究所®では、他の鍼灸院ではなかなか診ることができない患者さんを多く経験させて頂くことができます。特に私は「糖尿病」を中心に生活習慣病を研究しています。そのため糖尿病の患者さんと多く接することができ、経験を積むことができました。
 東洋医学研究所®ではスタッフ一人一人に研究テーマを持つように黒野先生から指導されています。何故かというと、一つのテーマを深く研究することにより、そこから様々な広がりを持てるからです。
 私は入所した当時、研究テーマを決めかねており、見かねた黒野先生が、元々黒野先生が研究していた糖尿病というテーマを与えて下さいました。最初は良く分からないまま研究していたのですが、鍼治療で糖尿病コントロールが可能だと分かると面白さを感じるようになりました。
 そして、1983年から黒野先生が糖尿病と鍼治療の研究をして実証されてきた研究の追試という形で、(社)全日本鍼灸学会での症例報告や症例集積をして鍼治療が糖尿病コントロールに有効であることを示してきました。また、名古屋市立大学でラットを使用した糖尿病の基礎実験にも参加させて頂き、現在でも続けて研究を行っております。

○最後に
 東洋医学研究所®で様々な事を学ばせて頂きましたが、何事にも上限は無く、日々精進することが大事だと実感しております。まだまだ未熟なところがありますが、今後も東洋医学研究所®で学んだことを生かし精進し、社会の一員として地域医療に貢献していきたいと思います。
 また、この度、愛知県安城市に「東洋医学研究所®グループ 二葉鍼灸院」を開院する運びとなりました。ひとえに黒野先生のご指導ご鞭撻によるもので、黒野先生と出会わなければ今の私は無いものと思います。この場をお借りいたしまして深く感謝いたします。
 そして、9年間良くして頂いた患者の皆々様にも、私を温かく見て頂き育てて頂いたことにも感謝致したいと存じます。心より御礼申し上げます。

平成19年5月3日(木) 開院
東洋医学研究所®グループ 二葉鍼灸院
院長 山田 篤
愛知県安城市東明町3−9 アルフェやまぐち1F
TEL:0566-77-8503

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