自律神経失調症

ストレスによって自律神経の乱れが起きていることを我慢している方や、症状に悩まされている方が多くいらっしゃいます。

現代はストレス社会と呼ばれ、多くの方がストレスによって自律神経に乱れを生じ、様々な症状で苦しんでいます。

しかし、病院で検査を受けても特に原因となるような体の異常は見つからず、積極的な治療も受けられないまま、周囲からは理解されず「なまけ病だ」などと見られて悩んでいます。

いまだ明確な定義のない「自律神経失調症」という病名は、このような人たちの治療を行っていくためにつけられた便宜上の病名ともいえます。

特に現れやすい症状はめまい、体のだるさ、頭痛、動悸の4つですが、自律神経は体全体を調整しているため、以下のような千差万別の症状が現れます。

全身症状

だるい、疲れやすい、微熱、めまい、ふわふわ感、ほてり、食欲不振、不眠、朝起きるのがつらいなど。

精神症状

不安感、イライラ、気がめいる、さびしい、悲しい、怒りっぽい、細かいことが気になる、記憶力の低下など。

各臓器・機関に現れる症状

頭痛、頭重
目の疲れ、目の痛み、涙目、目が開かない
耳鳴り、耳がつまった感じ
口の渇き、味覚異常、口の中の痛み・違和感
のど 異物感、圧迫感、つまった感じ、イガイガ・ムズムズ感
呼吸器 息が苦しい・つまる・吸いにくい、息切れ
循環器 動悸、胸部の圧迫感、胸痛、立ちくらみ、めまい、気が遠くなる、血圧の変動、のぼせ、冷え
消化器 吐気、嘔吐、食道のつまった感じ、胃の不快感、腹痛、腹鳴、便秘、下痢
膀胱 頻尿、尿が出にくい、残尿感
筋肉・関節 首筋・肩のこりや痛み、背中・腰の緊張感、関節のだるさ
手・腕 しびれ、痛み、感覚異常、冷え、ほてり
しびれ、痛み、冷え、ほてり
皮膚 多汗、汗が出にくい、冷や汗、皮膚の乾燥、かゆみ

自律神経失調症の症状は、生まれつきその人の弱い部分に現れやすいのが特徴になっています。

症状が固定する場合もありますが、長い経過のうちに症状が移り変わることがよくあります。

またいくつかの症状をあわせもっていることも多く、症状が強くなったり弱くなったり、ときによって波があるのも特徴です。
ただ、慢性化してくれば全身症状や精神症状も現れてくるのが普通です。

自律神経失調症に対する効果

昭和44年4月1日より昭和47年3月1日までの3年間に東洋医学研究所®に来院された患者の中の1336例について、黒野所長が鍼と超音波の併用療法 による心療内科疾患に対する効果などを詳細に研究し、これを症病別に集計しました。

著効 有効 比較的有効 やや有効 無効
59名 20名 8名 14名 18名

107名の方に効果が認められたため、有効率は85.6%でした。東洋医学研究所®では上記を参考に30年間に亘り自律神経失調症に対する鍼治療を行い高い成果を上げています。

是非、副作用のない鍼治療を試してみて下さい。

うつ病

東洋医学研究所®では、うつ病に対して長年にわたる治療経験と多くの医学情報を基に、統合的制御機構の活性化を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

さらに、それぞれの症状に合った生活習慣の改善について指導させて頂いております。

体型うつ病とは?

抑うつ気分や不安
焦燥
精神活動の低下
食欲低下
不眠など

上記を特徴とする精神疾患を言います。

軽度の症状が持続する気分変調症から、重症例では自殺企図にまで至る大うつ病まで幅広い疾患です。

経過は数週~数ヶ月で寛解しますが数年にわたることもあります。

その他、定型うつ病とはタイプの違う非定型うつ病が、20~30代の女性を中心に増えています。